ライオラ
サッカー界に最も影響力のある代理人の一人ミノ・ライオラ。イブラヒモビッチとライオラの話を聞くと、まるで喧嘩している小学生のようだ。イブラヒモビッチは笑いながら、彼のことを「デブ」「マフィアのボス」「ピッツァヨーロ(ピザ職人)」などと呼んで馬鹿にする。そして、ライオラもイブラヒモビッチに対し「ヘタクソ」「馬鹿たれ」といった言葉を使う。
仲が悪く見えるかもしれないが、そうではない。むしろイブラヒモビッチは、ライオラがいなければすでに引退していた可能性もある。
2017年、マンチェスター・ユナイテッドに在籍していたイブラヒモビッチは深刻な膝の怪我を負った。治るには10ヶ月ほどかかり、36歳だった彼はやめてもおかしくない状況だった。すると毎朝ライオラが彼に電話し、変わった方法で励まし続けたという。「ズラタン、いつまでそのベッドに横になっている気だ?怪我なんかしてないだろう?大袈裟だ!早く戻って来い」
イブラヒモビッチの返事はこうだった。「うるさいデブ!いつか誰かが俺の映画を作ったら、お前の役をやるのはダニー・デヴィート(ボッチャリした有名なアメリカの俳優)しかいねえ!」ライオラにストレスをぶつけながら闇を乗り越えたという。
ジョコビッチ
イブラヒモビッチにはサッカー界の外にも友人がいる。それはテニス界のスーパースター、ATP(男子プロテニス協会)ランキング自己最高位シングルス1位の、言わずと知れたノバク・ジョコビッチである。
2人はイブラヒモビッチがPSGでプレーした頃(2012-2016)に出会い、以来よく連絡を取り合っているという。イブラヒモビッチの話によると、会話の主な内容はお互いの実績を伝え合うことのようだ。
英誌『Mirror』で、イブラヒモビッチはジョコビッチについてこう語っている。
「とても仲がいい友達だ。お互いにゲームを観戦し合っている。彼が多くの怪我から復活して、世界1位に戻ったことを嬉しく思っているよ。彼はプライベートでもカメラの前と変わらない。俺に似ていつも真っ直ぐに進むタイプだ」
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