ウルバーハンプトン・ワンダラーズ(ウルブス)は再びプレミアリーグの強豪チームに復活したといってもいいだろう。昨今リーグランキング6位だが、5位のマンチェスター・ユナイテッドと4位のチェルシーとの差はわずかだ。
3月1日にジョゼ・モウリーニョのトッテナムを相手の逆転勝ち(アウェイでウルブスが2-3勝利)、そして3月13日のヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16(1972年からここまでたどり着いてない)のオリンピアコスとの引き分けはオーナーである復星国際(ふくせいこくさい)の計画がうまく進んでいる証拠である。
2016年の夏、中国の企業はこのクラブを獲得し、再びプレミアで輝きを持たせるために全力でサポートしはじめた。新ウルブスのスタートとなった2016/2017年フットボール リーグ・チャンピオンシップ(イングランド2部)でチームは15位というポジションまでしか辿り着けなかったが、その次のシーズンではプレミアリーグへの復活を果たし、昨今はランキング上位半分にいる存在となった。
この素晴らしい活躍は3人の選手によってあるものだという。それはアダマ・トラオレ、ディオゴ・ジョッタ、そしてルベン・ネベスだ。
瞬発力の塊、トラオレ
トラオレの巨大な体を見ると、スピードのある選手だと思わない人がたくさんいるだろう。しかし、見た目で判断してはいけない。トラオレの持つ筋肉は彼に瞬発力と突破力を与えているのだ。足元の技術のレベルがそんなに高くなくてもとんでもないフィジカルと速さで相手を蹴り散らしている。
彼はプレミアリーグで最もドリブルを挑戦する選手である(1試合中7回、5.2回成功するという平均)。この特徴によってウルブスの監督であるヌーノ・エスピーリト・サントは控えメンバーだった彼を評価し始めて、3-5-2の中盤の右側の5人目、または3-4-3のウイングとしてトラオレを使うようになったのだ。
トラオレは今シーズンのプレミアリーグとELの試合を合わせて6得点と7アシストを獲得している。ボールを持っていない時の動きや、相手のディフェンスの裏を狙うタイミングなど、まだ物足りない部分が多様あるが、ウルブスのメンバーの中で最も伸びしろのある選手だと言われている。
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