チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ(GS)第5節が日本時間27日に迫っている。多くのグループの大勢が決しかけている中、最終節まで目が離せないのがグループFだ。バルセロナ、ボルシア・ドルトムント、インテルが同居する同グループは、今シーズン屈指の過酷なグループとなっている。
この3クラブの中でも、特に厳しい立場に置かれているのがインテルだ。ただ、インテルにもGS突破の可能性は大いに残されている。今回は、インテルがCLグループステージを突破するための条件をご紹介する。
現状
まずは現状のおさらいから。グループFの首位に立つのは2勝2分で勝ち点8を稼いでいるバルセロナ。2位がドルトムントで勝ち点7、そして3位に勝ち点4のインテル、その下に勝ち点2でスラビア・プラハがいる。
勝ち点差だけで考えると、最低でもインテルは残りの2試合を1勝1分(勝ち点プラス4)以上の成績で終える必要があることがわかる。
バルサがドルトムントに敗れた場合
今節にバルセロナがドルトムントに敗れた場合、インテルとしては厳しい戦いとなる。この場合だとバルセロナの勝ち点は8のままで、ドルトムントの勝ち点は10。インテルがプラハに勝利(勝ち点7)したとしても、両クラブに追いつくことができない。
この場合、第6節のバルセロナ戦では確実に勝利が求められる。第6節でドルトムントが引き分けに終わった(勝ち点11)としても、ドルトムントに追いつくことはできない。バルセロナ(勝ち点8)を勝ち点で追い越すために勝ち点3が絶対条件だ。つまりは2戦2勝を求められる。
バルサがドルトムントに勝利した場合
第5節でバルセロナがドルトムントに勝利すると、インテルにとって比較的悪くない結果となる。インテルがプラハに勝利すると、勝ち点7でドルトムントに並ぶことができる。現在得失点差が+1のドルトムントに対してインテルは±0。第6節で再び勝ち点が並んだとしても、得失点差で巻き返す可能性が十分に生まれる。
この展開になった場合、ドルトムントは第6節のプラハ戦に全力を挙げて臨むだろう。ドルトムントがプラハに敗れることは期待しにくい。インテルにとって、良くても引き分けだろう(ただ、サッカーでは何が起こるかわからない)。インテルとしては、この2試合に勝利するだけでなく、得失点差を意識する必要がある。
バルサとドルトムント引き分けた場合
この場合、バルセロナの勝ち点は9でドルトムントが8。インテルがプラハに勝つのは絶対条件(に等しい)なので、インテルが勝利して勝ち点7になったとする。この場合、インテルが第6節(バルセロナ戦)にも勝利すると「バルセロナがドルトムントに敗れた場合」と同様に、無条件でGS突破が決定する。
「バルセロナがドルトムントに勝利した場合」と異なるのは、この場合だと第6節ではドルトムントを超える成績を求められるという点だ。仮に、インテルが第6節を引き分けた場合、インテルがGSを突破するにはドルトムントがプラハに負ける以外に道がなくなる。可能性としては低いと言わざるを得ない。
まとめ
今節にバルセロナが勝利しようがドルトムントが勝利しようが引き分けに終わろうが、インテルは高確率で2試合で勝ち点6を稼ぐことが求められるだろう。久々に復帰したCLで、決勝トーナメント進出を果たすことができるだろうか。
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