プレミアリーグ アーセナル

アーセナルが、すぐにでも解決すべき3つの問題

写真提供: Gettyimages

試合の中で臨機応変に

ワトフォード戦で2点を先取したアーセナルは2トップにピエール=エメリク・オーバメヤンと二コラ・ペペを配置し、その1列後ろにメスト・エジルを置く4-3-1-2を採用。2列目にエジルを配置する采配は、引いて守るワトフォードに抜群の効果を発揮した。

しかし、守備時はその3人でプレスをかけに行くスタイルが後半は裏目に出た。前線に3人の選手を残したことで、中盤をほとんど3枚で守ることになったアーセナルは、広大なスペースをワトフォードに与えてしまった。それをトム・クレバリーやジェラール・デウロフェウにいいように使われ、幾度となく失点のピンチを迎えた。

エメリ監督は60分に交代カードを切り、エジルを下げて守備に参加する中盤の枚数を増やすかに見えたが、下げたのはセバージョスで選手の配置が換わることはなかった。71分にようやくエジルを下げてリース・ネルソンを投入したが、あまりにも遅すぎた。

後半はなぜか相手のオープンな戦い方に付き合ったり、試合の中で明確な意図が見えてこなかったアーセナル。試合の展開に応じて、戦い方を変える必要がある。


写真提供: Gettyimages

守備組織

戦い方や選手の配置もそうだが、守備組織の詰めの甘さも目立つのがアーセナルだ。マークの受け渡しやゾーンの受け渡しがぎこちなく、サイドやバイタルでボールホルダーへのプレスが1テンポ、2テンポ遅れてしまう。

特に、右サイドではそれが顕著でサイドバックが守備に遅れた際やかわされた際に、誰がそのエリアをカバーするのかがあいまいになっている。ソクラティス・パパスタソプーロスとマテオ・ゲンドゥージが譲り合って、プレスに遅れるシーンは何回見たかわからない。

結果としてデウロフェウのようなクオリティを持ち、選択肢も多い選手を自由にして、ピンチをたくさん招いたのがワトフォード戦だ。この点も送球に解決しなければ、再びチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すことになるだろう、

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名前:菊池大将
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