
0円での放出は避けたかった
マドリードは今夏の移籍市場で5人の選手を獲得するために、3億ユーロ(約363億円)以上を費やしている。もちろん、これまでにも人員の整理を行い、アザールの移籍金に相当する額は回収することができた。しかし、まだまだ3億ユーロには届かない。
ベイルは仮に移籍先が見つかった場合、ある程度の移籍金を残してくれる選手だ。しかし、江蘇蘇寧は中国国内での税法(移籍金とほぼ同額を税として国に納めなければいけない)を理由に、ベイルを0円で譲ってほしいとマドリードに持ち掛けたとされている(スペイン紙『マルカ』が報道)。契約が残っている選手を0円で獲得するというのは極めて稀な事例であり、ベイルの処理に困っていたマドリードとしても、到底受け入れらるものではないはずだ。

ペレスのお気に入り
この点に関しては現実的な理由とは呼べないかもしれないが、ベイルがフロレンティーノ・ペレス会長のお気に入りであることは間違いないだろう。2013年にトッテナム・ホットスパーから加入したベイルは、世界で最も高価な選手となった。間違いなく、ペレス会長は将来的にベイルを中心としてレアル・マドリードの完成を目指していたはずだ。
クリスティアーノ・ロナウドとの契約延長に際し、ペレス会長は契約延長のために新たな予算を組むことを拒んだ。結果としてC・ロナウドはユベントスに移籍している。C・ロナウドを重要視していれば、立場的に微妙だったベイルなどに不利な条件を用意し、C・ロナウドの残留を目指していただろう。
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