アジア Jリーグ

独自のサッカーで徳島と日本に功績を残すスペイン人指揮官リカルド・ロドリゲス

J1昇格を目指すロドリゲス監督 写真提供:Getty Images

「現代において自分のイメージを管理することは重要だし、多くの人に言葉を届けることができるツールも重要だと思う。私の意見では、新しいクラブに着いた時には何かを発信しないといけない。大事なのは自分のサッカーのスタイル、アイデンティティを伝えること。私たちの試合を見たサポーターに感動を与えたいんだ。私にとってはそれが一番重要なことだよ」

 再びJ1への帰還を目指す2018年も、ヴォルティスファンにとってはエモーショナルなシーズンになる。スペイン人監督は、チームにもたらした独自のアイデンティティで目標を達成するつもりだ。

「良いサッカーをすれば、それだけ試合に勝てるチャンスも広がる。それが我々の哲学であり、良いパフォーマンスを見せてチームとして成長し続けることができる。それによって可能な限り多くの試合に勝ち、J1に近づきたい。もしより守備的なサッカーをすれば、勝つのは難しくなるだろう。私は現在のアプローチを信じていてる」

 監督にとってこの哲学は揺るぎないものであり、長期的な将来やヨーロッパへの復帰は考えていない。

「監督は勝利してクラブの目標を達成しないといけないので、その将来にはプレッシャーが掛かっている。スペインやイタリアのような国で、ヨーロッパのサッカーに戻る準備はできていると思う。ヨーロッパに戻りたい気持ちもあるが、徳島ではとても幸せだ。ここでは面白いサッカーを作れている。我々のサッカーはJ2よりもJ1向きなので、もちろん昇格を実現したい。今はこのチームに集中しているし、このサッカーをJ1でも見せたいね」

 リカルド・ロドリゲスと徳島ヴォルティスが目標を実現できるかは分からないが、彼らが日本のサッカーに痕跡を残そうとしていることは間違いない。もしかしたらロドリゲスがこれまで成し遂げてきたことは、より大きな功績の始まりに過ぎないのかもしれない。

著者:ガブリエーレ・アネッロ

イタリア出身のフットボール・ジャーナリスト。心は日本にある。アジアのサッカーを追いかけ、何よりも試合をサッカーを愛している。

Twitter:@nellosplendor

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