
大会:ロシアワールドカップ
カード:ロシア対クロアチア
スコア:2-2(PK3-4)
ロシア担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
クロアチア担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審

ロシアMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):マリオ・フェルナンデス
走力に優れた右サイドバックは、前半はサメドフの後ろを駆け上がり、後半はスモロフをサポートしながらクロスボールなどでチャンスを演出した。ピヤニッチとレビッチに走り負ける場面はなかった。そして値千金の同点弾を延長後半に突き刺した。残念ながらPKを失敗。

ロシアTHW(ザ・ハード・ワーカー):ロマン・ゾブニン
中盤の底で汗かき役を担当。粘りづよい守備でセカンドボールを拾いながら、両力なクロアチアの中盤と対等に渡り合った。延長後半まで足が止まらず、スプリントを繰り返した。

ロシアMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):セルゲイ・イグナシェビッチ
失点シーンでスライドが遅れたが、彼だけの責任にするわけにはいかない。38歳ながら驚異的なパフォーマンスを披露。セットプレーではターゲットとしてクロアチアを脅かした。しかし決定的な場面でマークを外し、2失点目を献上した。

クロアチアMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ドマゴイ・ビダ
延長前半に準決勝進出を大きく近づける貴重な勝ち越し弾を挙げた。同点弾を許したが、彼の得点が無ければ敗退していた可能性も。失点に関してもゾーンで守っていたため、彼の過失は少ないだろう。

クロアチアTHW(ザ・ハード・ワーカー):ルカ・モドリッチ
最も技術のある選手が、最も運動量でチームに貢献した。試合終了までプレーの質が落ちることはなく、延長戦でも右サイドでのドリブルは効果的だった。

クロアチアMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ヨシプ・ピバリッチ
延長後半に同点弾に繋がるファウルを献上してしまった。失点が彼の責任とは言わないが、付け入るスキを与えてしまった。

ロシア監督:スタニスラフ・チェルチェソフ
試合序盤はゾーン3(アタッキングゾーン)から、ラキティッチとモドリッチへのパスコースを切りながら、4-4-2のハイプレスをかけてペースを掴もうとするも、3バックの形でのビルドアップに変えられてからはゾーン2(ミドルサード)からプレスを開始する形に。ジューバの強さとゴロビンのスプリント力、チェリシェフのアイディアを活かす鋭い攻撃で、見事に先制点をゲットした。後半から積極的に選手交代を行い、クロアチアが4-3-3にシフトしてきた場面でスモロフを入れて4-2-3-1にシステムを変更した。延長戦に入っても積極的に動き、この試合でジャゴエフを復帰させ、その彼が見事に同点弾をアシストした。残念ながらPK戦で敗れたものの、誰も予想しなかった快進撃を支えたのは、間違いなくチェルチェソフだ。

クロアチア監督:ズラトコ・ダリッチ
試合開始直後にビルドアップのやり方を、CB2枚+ラキティッチで行いロシアのプレスを回避。マンジュキッチとモドリッチのポジショニングで徐々にロシアの最終ラインを下げさせ、同点弾はサイドでSBを釣りだしてできたスペースにマンジュキッチが走り込み、マンジュキッチの空けたスペースをクラマリッチが使うという理想的な攻撃で奪った。後半はロシアの4-4-2に対して4-3-3で横方向への揺さぶりを増やし、ブロックをスライドさせて追加点を狙いに行くも奪えず。延長戦で虎の子の一点を奪ったものの追いつかれたが、PK戦で試合を制した。

主審:サンドロ・メイラ・リッチ
PK戦までもつれた大熱戦を最後まで裁き切った。ミスジャッジもなく、無駄なイエローカードや流れを止める笛もなかった。見ごたえのある熱戦の影に優秀な審判団の存在あり。


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