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UEFA副会長、2019年から主催大会でのVAR使用を示唆

 欧州サッカー連盟(UEFA)のミケレ・ウバ副会長は、2019-2020シーズンからビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)をUEFAの主催大会にて導入することを、イタリアのラジオ番組『トゥッティ・コンボカーティ』にて示唆した。

 2016年のFIFAクラブワールドカップにて試験導入された後、各国が着々と導入を進めているVAR。人間の眼では判断しきれなかった場面での公平かつ公正な判断を下す補助をする役割を担っており、既にブンデスリーガやセリエAなどでは運用されている。

 ただ、まだ新しい試みということもあり、賛否両論に分かれているということは事実である。これを受けて、UEFAはチャンピオンズリーグなどでの導入を急ぐ必要はないとして慎重な態度を見せていた。

 ただ、UEFAも全く導入しないわけではないようだ。UEFAのミケレ・ウバ副会長は次のように話し、2019-2020シーズンからのVAR導入を示唆した。

「数ヶ月前、(UEFA会長の)チェフェリンは勘違いしていた。彼は『今はその時ではない』と言っただけだ。あれは我々はCLやELでVARを使うために必要な審判の数が足りていないということを意味していたのだ」

「キエフでVARの導入に関する会議を行った。我々はVARを導入することを決定した。いつかって?VARを運用できるだけの十分な審判の数を揃えることができた時だ」

「これまで、たった3つのリーグでしか導入されていなかった。イタリア、ドイツ、そしてポルトガルだ。来季からはポーランド、フランス、スペイン、オランダが導入するので、計7ヶ国で使用されることになる。これらのリーグでは、VARの審判が準備でき次第すぐに導入を決定した」

「我々は2018-2019シーズンの決勝トーナメント(2019年2月以降)からVARを運用し始める可能性はある。ただ、2019-2020シーズンからの導入という可能性は高いがね。ピエルルイジ・コッリーナ(FIFA審判委員会会長)がGOサインを出したらすぐに導入する」