パルマのキャプテンを務めセリエA昇格に大きく貢献していたDFアレッサンドロ・ルカレッリが現役引退を表明した。28日、クラブ公式サイトがこれを伝えている。
かつての日本代表である中田英寿氏も在籍経験のあるパルマは、2014/15シーズンに選手やクラブスタッフへの給与未払いをはじめとする財政難による問題が表面化。シーズン終了後に破産が確定し、4部リーグ相当のセリエDへの降格が決定していた。降格決定後に多くの選手がチームを去る中、キャプテンのルカレッリはチームに忠誠を誓う形で残留を決断し、再びセリエA昇格へ導くことをサポーターに約束していた。
そしてパルマはクラブ名を「SSDパルマ・カルチョ1913」に変更し再スタートを切ると2シーズンでセリエBまで昇格を果たす。そして今季はセリエBで熾烈(しれつ)な来季セリエA昇格圏争いを演じると、最終節・スペツィア戦で勝利を飾り2位でフィニッシュ。見事3年ぶりとなるセリエAへの返り咲きを決めた。
パルマは日本時間28日未明にセリエA昇格を祝うセレモニーを開催するとともに、ルカレッリがサポーターに対し現役引退決断を報告するとともに「僕はこの偉大なクラブでキャプテンを務めてきたこと、そしてこの美しいユニフォームを着ていたことを誇りに思う」と語っている。3年前にサポーターと交わした約束を見事に果たした40歳のルカレッリにとって、チームメイト、監督、クラブ関係者、そしてサポーターとともに苦境を乗り越え、最高の花道を飾った格好だ。
In attesa del video integrale della splendida serata del Tardini, ecco alcune foto 📸💛💙#ComenoinessunomAi #6razie #ForzaParma pic.twitter.com/rk1WE42qfA
— Parma Calcio 1913 (@1913parmacalcio) 2018年5月27日
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