セリエA ローマ

DR.TRIBE【試合診断書】セリエ第A37節 ローマ対ユベントス

大会:セリエA
カード:ローマ対ユベントス
スコア:0-0
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審

ローマMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし

ローマTHW(ザ・ハード・ワーカー):ロレンツォ・ペッレグリーニ

終始気持ちを見せた試合だった。高い集中力を保ったため、インターセプトも多く記録し、セカンドボールへの反応も非常に早く2次攻撃につなげた。8分にはボール奪取から決定機を演出している。

ローマMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ラジャ・ナインゴラン

彼の存在はこの試合のローマにとって特に大きいものだった。攻撃では違いを作り、ボール奪取からチャンスも演出した。しかし、68分に2枚目のイエローカードで退場。1枚カードを貰っている選手が繰り出すタックルではなかった。

ユベントスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):パウロ・ディバラ

攻撃陣で孤軍奮闘した。抜群のボールキープ力とビジョンでほとんどのチャンスが彼から生まれた。ナインゴランを退場に追い込み、試合を優位に進めた立役者。

ユベントスTHW(ザ・ハード・ワーカー):対象者なし

ユベントスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ゴンサロ・イグアイン

ローマディフェンスの堅い守備の前に沈黙。マンジュキッチと同じようにいいところなく試合を終えた。

ローマ監督:エウゼビオ・ディ・フランチェスコ

高い位置からのプレスでユベントスの選手に前を向かせず、前半は主導権を握る。ミラレム・ピアニッチにボールが入った際には囲みこむようにディフェンス。中盤の底にいたダニエレ・デ・ロッシも最前線まで顔を出していた。高い位置からのプレッシングは一定の効果を見せ、決定機を何度か作り出した。後半もテンションの高いプレッシングを継続。ディフェンスラインもしっかりと前線のプレスに合わせて上下動を繰り返していたが、68分にラジャ・ナインゴランが退場。それでもプレッシングは継続した。最後は数的有利となったユベントスがボールをコントロールし試合を終わらせた。

ユベントス監督:マッシミリアーノ・アッレグリ

激しいフィジカルコンタクトが多い試合だった。前半は完全にローマに主導権を握られて後手後手に回る。特に中盤のっ数的不利をうまく使われて、ピアニッチに自由を与えることができなかった。サンドロがウンデルにスピード勝負で負けていたことは、チームにとって非常にマイナスで、前半はそこを何度か基点に攻め込まれ、センターバックも対応に追われた。全体として決していい出来ではなかった。しかしユベントスというクラブが常にそうであるように、そういった試合でも勝ち点を落とさずに積み上げてきたことで、今年も優勝。

主審:パオロ・タリアベント

ユベントスにとってはフラストレーションの溜まるジャッジが何回かあったが、試合を壊すレベルのミスはなかっただろう。ラジャ・ナインゴランへの2枚目のイエローカードも妥当なものだった。