ジダンの4-2-4
2017年の12月、ジダン監督はマルコ・アセンシオとルカス・バスケスをサイドに配置して、2人のセントラルミッドフィールダーは深い位置でとどまる、4-2-4システムを採用してセビージャに5-0で勝利した。2017/18シーズンのスタートでつまずいた後、どのようにロナウドを活かすのかについて、示された最初の機会だった。
5-2で勝利を収めた1月のレアル・ソシエダ戦でも同じ品質を保証し、3月にはこのシステムでパリ・サンジェルマンをCLから追い出した。ベンゼマとロナウドが2トップを組み、創造性を担うのは中盤の選手たちだった。
マルコ・アセンシオとルーカス・バスケスは、ロナウドが合わせた素晴らしいクロスボールとコンビネーションで、パリでの試合の最初のゴールを生み出した。ロナウドのこの試合の平均ポジションが攻撃のポイントを示している。ベンゼマは時間とともに下がってくることが増えたが、マドリードがスピードを上げた時はいつでも、ロナウドはボックスの中かその近くに位置取っていた。
彼はもはや、多くの試合に出場することはできないし、不必要なリスクを冒すこともできない。快速ウィンガーから熟練センターフォワードへ。マドリードは、微調整を必要としないフォワードに、弾薬を与え続けるエネルギーと創造性があることを示した。彼は昔のロナウドではないかもしれないが33歳となった現在でも、すでに豊富なリストに更なる名誉を加える時間は十分にある。
著者:サイモン・ハリソン
リーガエスパニョーラを中心に執筆する、フリーランス・フットボール・ライター。『FourFourTwo』『WhoScored』『Tifo』などに寄稿している。
Twitter:@simonhfootball
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