イタリア代表の2018年ロシアワールドカップ欧州予選敗退の責任をとりカルロ・タベッキオ氏はイタリアサッカー連盟(FIGC)会長の職を辞任した。これは組織面においてもイタリア・サッカー界の世代交代をもたらすのではと期待されていた。しかしその改革は想像していたより難しいのかもしれない。23日、イタリア紙『レプッブリカ』が報じている。
元イタリア代表MFのダミアーノ・トンマージ氏などが立候補しているFIGC会長選は29日から行われる。そのため会長職はまだ空いているのが現実だ。FIGC同様にセリエAなどの運営団体であるレガ・ナツィオナーレ・プロフェッショニスティ・セリエA(レガ・セリエA)も9ヶ月間会長がいない状態となっている。
そしてその会長がいないレガ・セリエAを外部からの特別管理をしているのがタベッキオ氏だ。しかも、その同氏が次期会長になる可能性がかなり大きくなってきている。
当初はユベントスのアンドレア・アニエッリ会長やトリノのウルバーノ・カイロ会長を筆頭に組織の改革案が有力だった。対する保守派はラツィオのクラウディオ・ロティート会長のみであった。しかしここにきてカイロ会長がその方針を変更したのだ。
報道によるとカイロ会長は大多数の他クラブ会長たちの説得にも成功しているもようだ。タベッキオ氏の特別管理権はFIGC会長選のある29日に切れる。その際にレガ・セリエAの会長も決定するもようだ。
どのような結果になるかはわからない。しかし昨年の悲劇をくりかえさぬように、組織内での改革がいつか成功することを祈りたい。
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