私がJリーグに魅了されてきたことの1つは、その多様性である。J2からの昇進チームも含め、常に我々を驚かすチームがある。本命がチャンピオンとしてシーズンを終えるのは稀だ。2017年も例外ではなく、ほとんどの評論家(筆者含め)がJリーグのトロフィーを掲げる最初の選択肢として挙げた鹿島と浦和は、期待に応えられなかった。他の多くの国々のように、常に同じ順位を争う確立された”ビッグクラブ”層が日本にはない。従って、地位をあげることにより野心的で、管理の行き届いているクラブに可能性は開かれている。
フロンターレは、風間八宏監督と大久保嘉人がチームを去った後、新人監督が指揮をとって推移期間に入ると思われた。中村憲剛が今年もMVP的な活躍をできるとは思いも寄らないし、やって来た援軍も目を引く者らではなかったのだ。さらにシーズン最初の数カ月に次々と選手が負傷し、フロンターレはタイトルの望みからはかけ離れてみえた。しかし控え選手たちが素晴らしい仕事をし、全ての先発陣が戻った時にはチームは波に乗っていたのである。
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