数カ月前、私は「鬼木フロンターレは風間フロンターレを超えられるか(https://football-tribe.com/japan/2017/08/16/7296/)」と疑問を提起したコラムを書いた。その評決は、鬼木達監督は前任者を乗り越える途中であるというものだった。鬼木監督下でフロンターレは、攻撃面で積極的にプレーすることができる一方、常に守備にも苦しむことのない、よりバランスの取れたチームになった。問題とされてきたのは、決定的な試合で崩れるというトラウマへの対処だ。そして今回、彼らはついにそれをもやってのけた。
シーズン後半開始時以来リーグを先導してきた鹿島には、大きなプレッシャーがのしかかっていた。フロンターレは最後まで良いコンディションを維持し、最後の試合で鹿島を追い抜く。長年の夢であった初のメジャートロフィーの獲得となった。皮肉にも今回最後の瞬間に失敗したのは、勝者のメンタリティで知られる強者チームとなった。彼らは先に訪れた王者決定のチャンスを何度も無駄にした。
フロンターレをクラブ史のピークに導いた鬼木監督が優勝監督賞を受賞したことは、当然以上のことである。しかしながら、ユン・ジョンファン監督の優秀監督賞受賞もまた、それにふさわしかった。この韓国出身の戦術家は、J2で苦労していたセレッソをJ1のタイトル候補チームに変えた。さらには初のトロフィー獲得で、2冠達成にまで導いた。
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