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今夏コスパの悪かった選手10選。ここまでの活躍は移籍金に見合う?

近年の移籍市場では、移籍金の高騰などにより市場価値よりも高い金額で移籍する選手が度々現れる。弱点を埋めるために補強がしたいクラブにとっては悩ましい現実と言えるだろう。今回は今夏の移籍市場で市場価値に対して移籍金が高額だった選手をご紹介する。ここまでの活躍は、移籍金に見合うものだろうか?


リシャルリソン

市場価値:2500万ユーロ(約32億2000万円)
移籍金:3920万ユーロ(約50億5000万円)

リシャルリソンに支払われた移籍金は、代表での経験が無いブラジル人選手にとっては特別なものといえるだろう。昨シーズンの後半には不調だったこともあり、懸念材料も多かったはずだ。しかし、シーズン立ち上がりからリシャルリソンは彼の価値を証明している。すでに3ゴールを挙げるなど視界は良好だ。


キリアン・ムバッペ

市場価値:1億2000万ユーロ(約154億6700万円)
移籍金:1億3500万ユーロ(約174億円)

世界で最も高価な10代となったムバッペ。昨シーズンまでの活躍や、ワールドカップで輝きを見れば移籍金の額にも納得だ。パリ・サンジェルマンにとっても悪くない補強と言えるだろう。ただ、彼を獲得したことでフィナンシャル・フェア・プレーに引っかかるところまで来てしまっている。


ジェームズ・マディソン

市場価値:1000万ユーロ(約12億9000万円)
移籍金:2500万ユーロ(約32億200万円)

プレミアリーグ期待の逸材はレスターが獲得に成功した。彼の市場価値と移籍金の差はムバッペと同額。彼にかかる期待の表れといえるだろう。4試合すべてに出場しており、ゴールも記録したマディソン。この活躍をつづけることで、更なるステップアップが待っているはずだ。


アブドゥ・ディアロ

市場価値:1200万ユーロ(約15億4600万円)
移籍金:2800万ユーロ(約36億1000万円)

ボルシア・ドルトムントが大金を叩いて選手を獲得することは珍しい。なにか特別なものをディアロに感じたのだろう。フランスのU-21代表キャプテンを務めるディアロは、確かな守備力と多くの可能性を秘めている。ただ、1600万ユーロのギャップはリスクと言えるだろう。移籍金に見合う選手かどうか、時間をかけて見極める必要があるだろう。


クリスティアーノ・ロナウド

市場価値:1億ユーロ(約128億9000万円)
移籍金:1億1700万ユーロ(約150億8000万円)

33歳の選手が市場価値を超える移籍金で移籍を果たした事実は、ユベントスがいかにチャンピオンズリーグのタイトルを欲してるかということを証明しているだろう。もちろんユニフォームの売り上げや、スポンサーからユベントスは獲得に費やした資金を多少なりとも回収できるだろう。ただ、CLのタイトルを獲れなかった場合は失敗といえるだろう。


リヤド・マフレズ

市場価値:5000万ユーロ(約64億4000万円)
移籍金:6780万ユーロ(約87億4000万円)

マンチェスター・シティはすでにマフレズのポジションに多くの富を持っている。スターティングメンバーという地位の確証がない選手に対して、ここまでの移籍金を支払えるというのは、シティの経済力の証とも言えるだろう。今シーズンはベンチを温める機会が増えそうなマフレズ。相当な活躍を見せないと、市場価値の低下は避けられないだろう。


ティロ・ケーラー

市場価値:1800万ユーロ(約23億2000万円)
移籍金:3700万ユーロ(約47億7000万円)

パリ・サンジェルマンにしては妥当な金額で獲得されたケーラー。シャルケで44試合に出場した実績を考えても、妥当と言えるレベルではあるだろう。それでも市場価値の倍かかった移籍金は彼のプレッシャーとなるだろう。


ジェフェルソン・レルマ

市場価値:200万ユーロ(約2億5700万円)
移籍金:2800万ユーロ(約36億1000万円)

レルマの移籍はプレミアリーグのトップ6と呼ばれるクラブではなくても、豊富な資金を備えているということの証明になった。彼の市場価値は200万ユーロで、標準的と言えるディフェンダー。特徴的なスタイルを持ち合わせてはいない。それでもボーンマスは彼を獲得し、チェルシー戦でデビューを飾った。


フレッジ

市場価値:3200万ユーロ(約41億2400万円)
移籍金:5900万ユーロ(約76億円)

マンチェスター・ユナイテッドはディフェンダーの獲得を最優先するべきだったが、ウクライナで自身を印象付けることに成功したフレッジの獲得を真っ先に行った。フレッジはアンデル・エレーラやアンドレアス・フェライニ、ポール・ポグバ、ネマニャ・マティッチなど、強大なライバルがいるにも関わらず、4試合中3試合に出場している。ただ、2700万ユーロの市場価値と移籍金の差を埋めるには、更なる活躍が必要だろう。


ケパ・アリサバラガ

市場価値:2000万ユーロ(約25億7700万円)
移籍金:8000万ユーロ(約103億1000万円)

今夏最も衝撃的な移籍とも言える、ケパのチェルシー加入。世界で最も高価なGKとなった。リーガを普段から見ないサポーターには馴染みの薄い選手ではあるが、マウリツィオ・サッリはまっすぐ獲得に動いた。開幕から試合に出続けているが、さらに高いパフォーマンスを発揮する必要がある。


名前:菊池大将
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幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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