セリエA パルマ

元悪童バロテッリ、今季セリエA昇格クラブが獲得に難色示す

 今季3シーズンぶりにセリエAに復帰したパルマはニースのイタリア代表FWマリオ・バロテッリ獲得に慎重な姿勢を見せているようだ。3日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』がこれを伝えている。

 パルマは昨シーズンの最終節で勝利を飾り2位に浮上したことにより、セリエAへの自動昇格を果たしている。しかしこの最終節でFWエマヌエーレ・カライオがスペツィア・カルチョの選手に対して激しいプレーを避けるように伝えていたことが明らかとなり、イタリアサッカー連盟(FIGC)がパルマに対しては勝ち点5の減点、そして同選手に対しては2年間の出場停止の処分が下されている。

 思わぬ形でチームをけん引してきたストライカーを失ったパルマは今夏に新たな点取り屋獲得に向けて動いているものとみられる。同クラブのダニエレ・ファッジャーノSD(スポーツディレクター)はバロテッリの代理人を務めているミノ・ライオラ氏と会談を行い、バロテッリを含めた複数選手の獲得の可能性について議論を交わした模様。

 しかしファッジャーノSDは「バロテッリはそう簡単にサインを交わすことのできる選手ではない。我々の予算に慎重になる必要がある」というコメントを残しており、同選手の獲得に難色を示しているようだ。

 なおバロテッリはニースとの契約期間をまだ1年残しており、獲得には1000万ユーロ(約13億円)を要するものとみられる。ニースの今シーズンに向けたトレーニングに姿を現していないと伝えられている同選手だが、果たして今季はどのクラブのユニフォームを着ることとなるのだろうか。