ワールドカップではほぼ毎回、欧州や南米の強豪国が予期せぬ形で大会から姿を消すことがある。特にブラジル大会では欧州の強豪国が次々とグループステージ敗退に終わったことで大きな話題を呼んだ。そして今回はアルゼンチンがここまで未勝利となっており、3試合で終わる可能性が高まっている。そこで今回は過去の大会における強豪国のグループステージ敗退劇を一挙振り返る。
イタリア:2014年ブラジル大会
1勝2敗
対イングランド 2-1
対コスタリカ 0-1
対ウルグアイ 0-1
高温多湿という慣れない気候での戦いを強いられたことにより、コスタリカ戦で痛恨の黒星を喫したほか、ロッカールームではジャンルイジ・ブッフォンやダニエレ・デ・ロッシといったベテラン組と、マリオ・バロテッリやアントニオ・カッサーノといった悪童たちが分裂状態にあり、チームとしての結束力を欠いた。
ポルトガル:2014年ブラジル大会
1勝1分1敗
対ドイツ 0-4
対アメリカ 2-2
対ガーナ 2-1
ドイツとのW杯初戦で退場者を出すなどして惨敗を喫したことがその後の2試合の戦いぶりに大きな影響を与えた。特にアメリカ戦ではクリスティアーノ・ロナウドら主力が平凡なパフォーマンスに終始し、まさかのドローに終わっている。
イングランド:2014年ブラジル大会
1分2敗
対イタリア 1-2
対ウルグアイ 1-2
対コスタリカ 0-0
イングランドもイタリアと同様、高温多湿の気候に泣かされた欧州諸国のひとつだ。この大会でも大きな期待を寄せられていたものの、本大会ではそのサポーターの期待を大きく下回る結果に終わっている。
スペイン:2014年ブラジル大会
1勝2敗
対オランダ 1-5
対チリ 0-2
対オーストラリア 3-0
2010年南アフリカ大会王者に輝き、連覇が期待されていたスペインだったが、初戦のオランダ戦で5失点の大敗を喫し、以降の2試合でも本来のパフォーマンスを披露することができなかった。
イタリア:2010年南アフリカ大会
2分1敗
対パラグアイ 1-1
対ニュージーランド 1-1
対スロバキア 2-3
マルチェロ・リッピ監督率いるイタリアは2006年ドイツ大会優勝メンバーよりも小粒のメンバーとなったこともあり、格下のパラグアイやニュージーランドに引き分けるなど3試合通じて不覚をとっている。
フランス:2010年南アフリカ大会
1分2敗
対ウルグアイ 0-0
対メキシコ 0-2
対南アフリカ 1-2
レイモン・ドメネク監督と一部選手の間に問題を抱えていたフランスは、第2戦メキシコ戦のハーフタイムにFWニコラ・アネルカが指揮官に対して暴言を吐き追放処分となると、チームは空中分解状態となり、開催国・南アフリカとの一戦でも敗れ大会を後にしている。
フランス:2002年日韓大会
1分2敗
対セネガル 0-1
対ウルグアイ 0-0
対デンマーク 0-2
前回母国開催で優勝を果たしたフランスは優勝当時と遜色のないメンバーだったものの、デンマークやセネガルに敗れるなど3試合通じてゴールネットを揺らすことなく大会を後にしている。
ポルトガル:2002年日韓大会
1勝2敗
対アメリカ 2-3
対ポーランド 4-0
対韓国 0-1
ルイス・フィーゴやルイ・コスタなどタレントを擁するポルトガルだったが、アメリカや開催国の韓国に黒星を喫し、思わぬ形で韓国から母国へ帰ることとなった。
アルゼンチン:2002年日韓大会
1勝1分1敗
対ナイジェリア 1-0
対イングランド 0-1
対スウェーデン 1-1
グループステージ最大のライバルであるイングランドとの一戦で敗れたことが結果的には非常に痛かったと言っても良いかもしれない。グループステージでの最終順位はイングランドとスウェーデンがともに1勝2分の勝ち点5でラウンド進出を果たし、アルゼンチンはわずか1ポイント差に泣いたのだ。
スペイン:1998年フランス大会
1勝1分1敗
対ナイジェリア 2-3
対パラグアイ 0-0
対ブルガリア 6-1
ラウール・ゴンザレスを擁するスペインは、初戦のナイジェリア戦で思わぬ敗戦を喫したことがチームに非常に大きな影響を与え、パラグアイ戦ではスコアレスドローに終わった。
コメントランキング