日本代表MF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントが帝京大学と学術研究パートナー契約を締結した。20日、帝京大学で記者会見が行われた。
同大学が発表したプレスリリースによると、「『実学』『国際性』『開放性』を教育方針に掲げる帝京大学は本契約により、日本の教育機関として初めて、ドルトムントの持つ経営ノウハウを直接学べる環境を提供することを可能と致しました」と記述。
「ドルトムントは2005年に経営破たんの危機にあったが、緻密なブランドマネジメント、若手育成をはじめとした戦略的な経営手法により組織再生を実現。そのクラブ経営・ビジネスに関するノウハウについて、つまりスポーツブランド構築・スポーツクラブマーケティング・スポンサーシップ論等に関して、BVB幹部・スタッフ、BVBパートナー企業からそれぞれの立場・視点を通じて学べる講義を実施する」のだという。
また、「学生に一流のプロスポーツチーム及び選手の一日の活動の流れについて理解を深めてもらうため、ドルトムントのBVBパフォーマンスセンターを見学する機会を提供し、学生からドルトムントの幹部やマーケティング担当者に英語にてインタビュー取材をする機会を設ける予定」とのこと。
今回、ドルトムントと協定を結ぶにあたり注力されてきた経済学部経営学科・スポーツ経営コースの准教授として教鞭を執る大山高氏によると「日本人がドルトムントというビッククラブからビジネスのノウハウを習得しにいけるという新しい試み」とし、続けて今回の提携を結んだ学術研究の今後の見通しとして「ドルトムントはチームが優勝してもクラブのマネジメントポリシーに業界1位を追い越せ!と定められている。常に自分流の挑戦をしていて、帝京大学も挑戦するチャレンジャーであるというところの認識を学生と一緒に体現させていきたい」と語ってくれた。
欧州ビッククラブと日本の大学が提携を結んだ事例はないだけに、これからの取り組みに期待したい。
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