著者:土屋一平
先日カンプ・ノウで行われたバレンシアとの一戦で勝利したバルセロナ。これで連続無敗記録を39に伸ばし、ルイス・アルコナーダを有したレアル・ソシエダが、1979/80年シーズンに達成した、リーグ戦38試合連続無敗記録を更新した。
この試合で輝いたのはフィリペ・コウチーニョだった。バルサの2得点をアシストし、メッシやスアレスと連動して中央へ入っていく動きで、多くのチャンスを創造した。
「コウチーニョがいれば…」
CL準々決勝。バルサはローマに足をすくわれた。エウゼビオ・ディ・フランチェスコ率いるチームは、大一番で不慣れな3センターバックシステムを採用し、完璧に機能させた。そして、誰もが信じて疑わなかったバルサの勝ち抜けを阻んだ。
「コウチーニョがいれば…」
シーズン前半戦、リバプールの一員としてCLに出場していたことで、冬に移籍したバルセロナではUEFAの規定により出場できなかった。移籍からすぐにチームに馴染み、存在感を増すブラジル人MF。今の攻撃陣にコウチーニョは欠かせないのだが、もうひとり、同時期にチームにフィットし始めた選手がいる。ウスマン・デンベレだ。
昨年夏にボルシア・ドルトムントから加入した若きフランス人は、シーズン前半戦を怪我で棒に振った。そして本格的な復帰を果たしたのが2月11日のヘタフェ戦。彼はそこからリーグ戦で4アシスト記録し、確実に攻撃で違いを生み出し始めている。
コウチーニョが2得点5アシスト、デンベレが4アシストを記録したのは今年に入ってからのことだ(コウチーニョのバルセロナでのデビュー戦が、1月25日のコパ・デル・レイ準々決勝エスパニョール戦の2ndレグで、デンベレの復帰は2月11日のヘタフェ戦)。彼らが来る前からバルセロナは無敗であり、多くの得点を記録していた。それまでのバルセロナはどのように得点を奪っていたのだろうか。振り返ると3人の重要人物が浮かび上がってきた。
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