近年のアタランタの活躍は目を見張るものがある。特に今季の同クラブはジャンピエロ・ガスペリーニ監督の指揮下のもと国内そしてヨーロッパリーグでも強敵相手に活躍を見せている。しかしその同監督とクラブ側での確執が生じている。地元紙『レーコ・ディ・ベルガモ』が25日に報じた。
26日の誕生日で60歳を迎えるガスペリーニ監督は、昨シーズンよりアタランタを指揮する。これまでの成功を見た限りではクラブ側との関係も良好と思われた。しかし同監督は現在のクラブ側の方針に疑問を抱き始めているようだ。
そしてその現在の方針は同監督がこの任を引き受けたときに提案された計画とは異なるものだという。当初の計画に賛同して監督を引き受けたガスペリーニ監督にとって好ましい状況では決してないようだ。
「私がここにいるのはアントニオ・ペルカッシ会長の計画にひかれたからだ。私は彼のアイデアにこの身を投げ込んだといってもいいだろう」
「私は会長の希望をかなえることが出来るならこのクラブに残る。しかしもし計画や方針を変えるのならここに残る意味はない。元々の会長の計画では3から4人のスター選手にユースなどの若手選手を加える物だった。今は決してそうではないし、私は決して納得していない」
アタランタは首位争いに加わっているわけではない。だが今季は素晴らしい活躍、素晴らしいサッカーを見せているのは事実だ。だからこそ、移籍市場などでさらにそれを向上させようとする動きがないアタランタに同監督は不安を募らせている。
今は決して大きな確執ではない。クラブ側と監督が意見をぶつかり合わせることは多々あることだ。だがこの亀裂は大きくなりかねない。アタランタを躍進の立役者のひとりであるガスペリーニ監督を失うのはクラブにとって大きな痛手になりかねない。
同クラブは30日イタリア杯準決勝ファースト・レグでユベントスと対決する。いわずと知れた昨季セリエA王者で現在ナポリと首位争いを繰り広げる超強豪クラブだ。この小さなほころびがこのビッグマッチに影響を及ぼさないことを祈りたい。
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