セリエA アタランタ

“女神”の新星。アタランタ・ユースのムサ・バロウが今シーズンすでに19得点

 イタリア語で女神という意味のデアという呼び名でファンに親しまるアタランタはユース育成に関しては定評があるクラブだ。今、同クラブ・ユースのある選手に注目が集まっている。16日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 同クラブは今まで様々な実力のある選手たちを輩出してきた。ミランMFのジャコモ・ボナベントゥーラやイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ加入までキャプテンをミランで務めたMFリッカルド・モントリーボなどがいい例なのではないだろうか。

 そして今また、強豪クラブがうらやむ“女神”の新星がアタランタ・ユースで着々と進化を続けている。2016年の夏にイタリアに来た彼の名前はムサ・バロウだ。ガンビア出身の19歳FWだ。毎日5回、祈りをささげる敬虔なイスラム教徒の高校生だ。(イタリアの中等教育は19歳まで)

 現在プリマベーラ(イタリアユースリーグ)得点ランキング首位の彼の得点力は驚異的ですでに15試合で19得点もあげている。しかもその得点内訳のうち、4得点が1試合で2得点が6試合という脅威の得点率だ。2位のトリノ所属のカルロ・ブティッチが11得点ということからもその凄まじさがわかる。

 もちろんその活躍はトップ・チームのガスペリー二監督の目にもとまっている。トップチームの練習にも参加し始め、イタリア杯のサッスオーロ戦に召集されもした。すでにいくつかのクラブが彼の獲得を今冬に目指していたという。

 もちろんこのオファーをアタランタは蹴っている。これからも成長を続けるだろう同選手を今手放すことは大きな後悔につながっただろう。どちらにせよ同選手がセリエAで躍動する姿を見られるのもそう遠くはないのではないのだろうか。