名古屋グランパスと浦和レッズは、今月9日の明治安田生命J1リーグ第7節で対戦。浦和サポーターの行為に関する公式発表内容、事実関係で齟齬があるとして話題を呼んでいる。
浦和は一部サポーターによる複数の違反行為について、「立ち入り禁止エリアへの侵入」、「横断幕掲出禁止エリアへの横断幕掲出」の2点は事実だと認めている。
ただ「警備員への暴行と思われる行為を含む諍い」に関しては、「当事者間で既に和解済みではございましたが、試合中に名古屋グランパス、Jリーグ、浦和レッズの3者で行為者への聞き取り調査等を実施しました」
「なお、当該聞き取り調査時においては行為者が暴行行為を行ったことを認めておらず、また防犯カメラの映像等、客観的に証明し得る情報を現時点で確認できていないため、本発表においては行為内容を上記表現としております」と、事実確認ができていないとしている。
一方、名古屋は「立ち入り禁止エリアへの侵入」、「横断幕掲出不可エリアへの横断幕掲出」にくわえて「警備員への頭突き・胸倉をつかむなどの暴行行為、並びに名古屋サポーターへの威嚇行為」、「禁止エリアの横断幕撤去を行おうとする弊クラブスタッフ・警備員に対する『横断幕を撤去すれば乱闘も辞さない』などの威嚇・恐喝発言」についても事実確認ができていると断定。
浦和の「警備員への暴行と思われる行為を含む諍い」という内容との食い違いに、ツイッター上では「どっちが正しいんだ?」、「同じことに対する認識違いすぎる」と驚きの声が上がっているほか、両クラブへの批判も見受けられる。
なお浦和は今後の対応について「各違反行為の行為者に対し、更なる聞き取り調査等を含む事実確認を進め、入場禁止を含む処分の検討を進めてまいります。浦和レッズといたしましては、クラブとしての対応の見直しと、観戦ルールの周知および遵守徹底により一層努めてまいります」と発表。
名古屋は「試合後に再び同様の出席メンバーで上記違反行為の事象および事実確認を行い、違反行為を行った該当者に対しては、浦和レッズが該当者を特定した上で、Jリーグ罰則規定に則った厳正な処分を行うことを確認しております」としている。
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