日本代表MF田中碧には、今季限りで2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)フォルトゥナ・デュッセルドルフ退団の可能性が報じられている。そんな中、デュッセルドルフ指揮官が田中の今夏移籍を示唆するとともに、本人にプレッシャーを与えている。
田中は2021年6月に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。今季はここまでリーグ戦19試合で先発出場するなど主力選手として活躍しているが、カタールW杯後から調子を落とすと先月にはリーグ戦2試合でベンチスタートとなっていた。
同選手とデュッセルドルフの契約については、『ビルト』が今年1月に「契約期間は2025年6月だが、今季終了後以降から適用可能な500万ユーロ(約7億1200万円)の契約解除条項が盛り込まれている」とリポート。カタールW杯での活躍にくわえてデュッセルドルフの財政難もあり、今季終了後のステップアップ移籍の可能性が報じられている。
また選手本人は『ビルト』のインタビューで「今は今シーズンの戦いに集中しています。(将来のことについては)シーズンが終わってから考えます。考えてから話をする必要がありますね」と、自身の去就について語っている。
するとデュッセルドルフのダニエル・ティウーヌ監督は、8日の会見で田中の去就について質問を受けると「来季デュッセルドルフにいない選手は、市場に出なければならない。それを怠って、今シーズンを棒に振るようなことをする選手は絶対に間違っている」と、同選手にさらなるパフォーマンスの向上を要求。
デュッセルドルフがブンデスリーガ自動昇格圏内の2位ハイデンハイムから勝ち点8差の6位につけているだけに、「我々は今シーズンを可能な限り良い成績で終えたい、すべての試合で勝利したいと思っている」とブンデスリーガ昇格への意気込みも語っている。
なおデュッセルドルフは今月9日、MF奥川雅也所属のアルミニア・ビーレフェルトと対戦する。チームが昇格争いを繰り広げる中、主力選手である田中に指揮官が多くのものを求めている。
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