明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸からブラジル2部クルゼイロへレンタル移籍していた元U20ブラジル代表FWリンコン(21)は、今冬復帰の可能性が濃厚とみられていた。しかしここにきてブラジル国内の他クラブへ移籍する可能性が浮上している。2日、ブラジル国内のラジオ局『Radio Itatiaia』が報じた。
リンコンは今年8月にクルゼイロへ加入したが、ブラジル2部リーグ13試合中4試合の先発出場で1ゴール。クラブが1部昇格を果たす中、ベンチ要員に甘んじていた。そのため現地ではリンコンがクルゼイロの来季構想から外れたため、ヴィッセル神戸復帰が濃厚と伝えられていた。
しかし『Radio Itatiaia』の報道によると、ブラジル1部ゴイアスがリンコンに関心を寄せているとのこと。ゴイアスは柏レイソルからレンタル移籍により加入していたブラジル人FWペドロ・ハウル(26)が今季限りで退団。今季ブラジル1部得点ランキング2位とペドロ・ハウルの抜けた穴は大きいが、同選手にかわるアタッカーの獲得を目指しているという。
なおリンコンは昨年1月、ブラジル1部CRフラメンゴからヴィッセル神戸へ完全移籍。ただ来日1年目から左ハムストリング肉離れによる戦線離脱などコンディションで不安を抱えると、今季はミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の就任した4月以降に出場機会が減少。6月以降ほぼ全試合でベンチ外となると、8月11日になってクルゼイロへのレンタル移籍が正式決定していた。
またヴィッセル神戸はリンコン獲得により、CRフラメンゴに移籍金やボーナスなど総額総額300万ドル(当時約3億3000万円)を支払ったほか、選手サイドとは年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約を締結。2年間の契約期間延長オプションも盛り込まれているが、ヴィッセル神戸サポーターからは同選手のパフォーマンスが移籍金や契約内容に見合わないという批判が沸き起っている。
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