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守田英正巡る駆け引きが!ポルトガル強豪が移籍金上積みもサンタ・クララ応じず…

守田英正 写真:Getty Images

 日本代表MF守田英正(26)はプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のCDサンタ・クララからスポルティングCPへの移籍が噂されている。その中、ポルトガル紙『O JOGO』が4日、両クラブの交渉状況について報じた。

 守田英正の去就を巡っては、先月はじめにスポルティングCPが同選手獲得にむけてCDサンタ・クララとの交渉を進めているとポルトガル紙『O JOGO』が報道。両クラブがすでに交渉入りしている理由として「スポルティングCPは守田英正の獲得レースがより激しくなる前に確保しようとしている。CDサンタ・クララは財政難にあり、早く売却先を確保したいと考えているだろう」と主張していた。

 また、CDサンタ・クララが移籍金500万ユーロ(約6億3000万円)を求める中、スポルティングCPは移籍金250万ユーロ(約3億2000万円)にくわえてボーナス最大250万ユーロでオファーを提示したと伝えられているほか、ポルトガル紙『A BOLA』は「モリタはスポルティングCPの2022/23シーズンの補強第一号になる可能性がある」と報じていた。

 しかし、先月中旬にクラブ間交渉停滞が伝えられると、23日には日本代表MF遠藤航(29)やDF伊藤洋輝(22)らを擁するVfBシュツットガルトがCDサンタ・クララとの交渉を開始したと、ポルトガル紙『レコルド』が報じている。

 その中、今月に入って『レコルド』がCDサンタ・クララのリカルド・パチェコ会長のコメントを紹介。パチェコ氏は守田英正に関するスポルティングCPとの交渉状況について「まだ取引は成立していない。ただ、我々の交渉はかなり進んでおり、最初のベースから大幅に改善されている。(スポルティングCPからの提示は)我々のもとにあるオファーの中でも最高のものだ」とコメントを残すなど、近日中に取引がまとまる可能性を示唆していた。

 ただ『O JOGO』は「スポルティングCPが提示額を350万ユーロ(約4億7000万円)まで引き上げたが、CDサンタ・クララは500万ユーロ未満で売却するつもりがない。また、CDサンタ・クララは将来の売却益の20%を受け取ることを保証するように求めている」と報道。依然として移籍金等を巡って両クラブの間で隔たりがあることを伝えていることから、クラブ間合意まではもう少し時間を要するものとみられる。

 なお、守田英正は2020年1月に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからCDサンタ・クララへ完全移籍。1月25日に行われたプリメイラリーガ第15節・リオ・アヴェ戦以降、リーグ戦全試合でフル出場。今季もここまでリーグ戦26試合中21試合で先発出場と、監督交代が相次ぐ中でも引き続き中盤の主力として活躍している。

 また、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選では10試合中5試合で先発出場。先月24日開催のオーストラリア戦でも後半途中までピッチに立ち、日本代表のW杯本大会出場権獲得に大きく貢献していた。