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伊東純也「日本のマスコミでは人気だが…」ベルギー1部MVP候補も現地紙は辛口評価

伊東純也 写真提供: Gettyimages

 日本代表FW伊東純也(28)は今季もKRCヘンクの主力としてここまで活躍している。その中、ベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』は12日、同選手がジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)最優秀選手賞であるベルギー・ゴールデン・シューを受賞する可能性について伝えた。

 伊東純也は右ウイングを主戦場に、今季ここまでリーグ戦21試合中20試合で先発出場して4ゴール8アシストをマーク。昨年11月からしばらく不振に喘いでいたものの、12月の監督交代をきっかけに復調。12月16日開催の第19節・シャルルロワSC戦で1ゴール1アシストをマークすると、26日の第21節・KVオーステンデ戦でも1ゴール1アシストでチームの勝利に大きく貢献している。

 また、KRCヘンクでは伊東純也とともに、ナイジェリア代表FWポール・オヌアチュ(27)も躍動。オヌアチュは今季ここまでリーグ戦で18試合に出場して12ゴールをマーク。昨季につづき、チームの得点源として必要不可欠な存在であり続けている。

 その中、『ヘット・ラーツテ・ニウス』のアナリストは両選手がベルギー・ゴールデン・シューを受賞する可能性について「可能性はあるが、予測できない。候補者はたくさんいるわけだし、誰もが(受賞するのに必要な)ポイントの獲得を狙っている。ヘンクに関しては、昨シーズンのプレーオフで素晴らしい仕事をしていた。イトウやオヌアチュのような選手がピッチでプラスアルファの要素をもたらしているよ」と語っている。

 そして伊東純也について聞かれると「ゴールデン・シュー受賞には、外からどのように見られているかというひとつの基準がある。彼は物静かだ。模範的なプロフェッショナルだが、少し控え目すぎるかもしれない」

 「おそらく日本のマスコミでは人気があるだろう。だが、ここでは(伊東純也の名前を)あまり耳にすることがない。同じレベルの選手同士であれば、その選手の性格も議論の対象になる」とコメント。同選手の性格がマイナスに働く可能性に言及した。

 なお、ベルギー・ゴールデン・シューは1月から12月までの1年間を選考の対象としており、ベルギー国内のジャーナリストや著名人の投票によって受賞者が決まる。また、現在アンデルレヒトを率いるバンサン・コンパニやボルシア・ドルトムント所属のベルギー代表FWトルガン・アザール(28)などが過去に受賞している。