明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌でプレーしていたタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)は、川崎フロンターレへ完全移籍している。そんなチャナティップが自身の思うJリーグ挑戦に最も近いタイ人選手を挙げた。11日、タイメディア『Daily News』が伝えている。
チャナティップは2017年夏、タイ・リーグ1(タイ1部)のムアントン・ユナイテッドから北海道コンサドーレ札幌へ1年半のレンタルにより加入。2018シーズンにミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとで主力としてチームをJ1リーグ4位に導くと、翌2019年に北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍。2021シーズンは負傷による離脱期間こそあったものの、J1リーグで23試合に先発出場。攻撃陣の主力としてチームを支えていた。
また、タイ代表の選手では、DFティーラトン・ブンマタン(31)がヴィッセル神戸と横浜F・マリノスで4シーズンにわたりプレーしていたほか、FWティーラシン・デーンダー(33)がサンフレッチェ広島や清水エスパルスに在籍。チャナティップがJリーグで成功を収めたこともあり、今やJリーグに新天地を求めるタイ人選手が増えつつある状況だ。
その中、チャナティップは母国メディアのインタビューに対応。Jリーグに対する思いを聞かれると「僕の夢はJリーグ(でプレーすること)だ。ヨーロッパでプレーしたいという人は多いけど、僕はヨーロッパのクラブがタイの選手に興味がないことを分かっている。僕個人として、JリーグやKリーグでプレーすることが最大かつ究極の夢なのさ。そもそもヨーロッパでプレーしようとは最初から思っていなかったね」と欧州挑戦の考えが全くなかったことを明かす。
つづけて「他のタイの選手たちも、(Jリーグクラブに)行ける人はたくさんいると思う。チャンス次第だよ。もし僕が今ひとり選ぶならば、スパチョーク・サラチャットだね。彼が(Jリーグ挑戦にむけて)一番準備できていると思うね」とコメント。現在タイ・リーグ1(タイ1部)首位のブリーラム・ユナイテッドに所属するタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)を将来のJリーガーの指名した。
なお、身長169cmと小柄なスパチョークは、ブリーラム・ユナイテッドの下部組織出身。トップ下をはじめ複数ポジションをこなす中、直近数シーズンにわたり出場機会を得ている。また、2020/21シーズンはリーグ戦27試合に出場して2桁ゴールをマーク。今季もここまで15試合中13試合に先発出場して2ゴール2アシストをマーク。クラブの首位躍進に貢献している。
また、スパチョークの去就について、タイ1部リーグ終了後にJリーグクラブからオファーが届く可能性があると、タイメディア『ballthai』が今月8日に報道。くわえて、北海道コンサドーレ札幌が獲得に動いている可能性を、タイ国内の複数メディアが今週はじめに伝えている。
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