明治安田生命J2リーグのV・ファーレン長崎に所属するブラジル人MFルアン(31)は、今冬退団が既定路線であることを明かすとともに、アトレチコ・ミネイロへ復帰する可能性を否定した。20日、ブラジルメディア『Itatiaia』が伝えている。
同選手はカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・ミネイロで7シーズン過ごした後、昨年にV・ファーレン長崎へ加入。昨季はリーグ戦31試合に出場し6ゴールをあげるなど、手倉森誠元監督のもとでレギュラーに定着していた。
そして今季は副キャプテンという立場でシーズンに臨むと、5月中旬に吉田孝行監督が解任されるまではリーグ戦全試合で出場したほか、10試合ではスタメンに抜てきされていた。しかし、松田浩氏への監督交代後はチーム内での立場が一変。第21節・京都サンガ戦、第22節・大宮アルディージャ戦の2試合をのぞきリーグ戦全試合でメンバー外となっている。
そんなルアンの去就を巡っては、V・ファーレン長崎との契約が来年1月に満了を迎える中、すでに選手サイドがクラブ幹部に対して今季終了後に退団する意思を伝えたと、ブラジルメディア『TORCEDORES』が報道。くわえて、ルアン本人が以前からアトレチコ・ミネイロ復帰の実現にむけてクラブに連絡をとっているという噂が現地で駆け巡っていた。
その中、ルアンは『Itatiaia』の取材で「僕は誰にも何も言わなかったし、アトレチコの誰にも電話をかけたことはない。僕の人生で何も決めるつもりはないし、誰にも僕の名前を使わせない。今日まで出てきたことはすべて嘘だ」と語っている。
そして「久しぶりに日本を離れて自由になれるよ。日本での経験は素晴らしかったね。強い精神力が必要だったよ」とJリーグでの経験を振り返った。
なお、アトレチコ・ミネイロはブラジル代表FWフッキ(35)や元スペイン代表FWジエゴ・コスタ(33)の強力2トップを擁する中、順調に勝ち点を積み重ねると、今月3日開催の第36節・ECバイーア戦で3-2と勝利したことにより、50年ぶりとなるカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA制覇を成し遂げている。
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