日本代表は12日、FIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・オーストラリア戦に臨む。代表チームが国内でオーストラリア戦に向けた準備を行う中、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の技術委員長を務める反町康治氏の発言や選手たちの反応が議論の対象となっている。
日本代表は2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会をベスト16で終えると、西野朗氏の後任として森保一氏が代表監督に就任。JFAは2022年に控えるカタールW杯でのベスト8入りを最大目標としてこれまで代表活動を行っている。また、森保一監督は東京五輪男子サッカー競技終了後、『DAZN』の制作番組に出演した際にもカタールW杯でのベスト8入りを目指す中でアジア最終予選に臨むことを明かしていた。
しかし、先月に開幕したカタールW杯アジア最終予選では初戦でオマーン相手に0-1と敗れると、中国戦でも1-0と勝利したものの得点力不足を露呈。さらに今月8日に行われたサウジアラビア戦でも決定力を欠くと、71分にレガネスのMF柴崎岳(29)のミスから先制ゴールを献上し、0-1で敗れている。
これにより、日本代表は3試合を終えて1勝2敗と勝ち点3の獲得にとどまっており、3戦全勝のオーストラリアやサウジアラビアからすでに6ポイント差をつけられている。くわえて、12日開催のオーストラリア戦で引き分け以下に終わった場合には森保一監督を解任する可能性があるという。
その中、JFAの公式YouTubeチャンネルでは「【Team Cam】2021.10.09 帰国後初練習 オーストラリア代表戦へ入念な準備」と題した動画が公開。DF長友佑都(35)やFW古橋亨梧(26)のインタビューや反町康治JFA技術委員長や森保一監督、代表メンバーを交えたミーティングの様子が収められている。
ミーティングでは反町康治JFA技術委員長が「我々の最終的な目標というのは、みんな知っての通り、ワールドカップの本大会に出場すること。これを再認識してもらいたい。もう我々としては火事場の馬鹿力を出すしかないということも再認識して頂きたいと。努力をして苦労をして、そしてひとつにまとまってやるということ。今はその時だと思う。まあ、色々と思っていることはあるかもしれないけど、勝利のために自分ができること、自分たちができることをもう一回考えてもらいたい」と選手たちに問いかけている。
この反町康治氏の「最終的な目標はワールドカップの本大会に出場すること」という言葉に対して、日本のサッカーファンからは「いつの間にかW杯ベスト8からW杯出場になっている」というコメントが複数寄せられている。ただ、この最終目標については「この状況でベスト8なんて言ってられない」と反町康治氏の言葉の選択を擁護する意見も上がっている。
また、反町康治氏は選手たちに対する訓示を「楽しみにしています。いこうぜ!」という言葉で締めくくり、檄を飛ばしている。しかし、選手たちは同氏の言葉に反応することなく、ミーティングルームは静まり返っている。
これに対して「選手の聞き方や反応を見る限り、一体感はまるで感じられない」、「雰囲気が悪い」というコメントが多数寄せられるなど、JFAや森保一監督のマネジメントを心配する声が多く上がっている。
カタールW杯本大会出場にむけて勝利が絶対条件である中、選手たちと森保一監督、反町康治JFA技術委員長との関係性がどのようなものであるのか気になるところだ。
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