ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨は、今夏退団に向かっているが、すでにアンデルレヒトをはじめ複数クラブからのオファーを拒否している。その中、新たにベルギー国内の強豪クラブからオファーが届いたようだ。18日、フランスメディア『RMC』が報じている。
現在25歳である鈴木優磨の去就を巡っては、STVVが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて資金調達を行う必要性に迫られれていると伝えられる中、ペーター・マース元監督や立石敬之CEO(最高経営責任者)がベルギー国内メディアのインタビューで同選手の今夏退団が濃厚となっていることを認めるコメントを残していた。同選手はすでにヘルタ・ベルリンやベルギー国内の強豪アンデルレヒトからのオファーを却下しているほか、スペインやスコットランドから届いたオファーも受け入れない方針を固めているという。
また、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェとは5月中旬から交渉を行っているが、現時点で進展はない模様。さらに先月にはボローニャへ移籍する可能性が噂されたが、ボローニャはオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチを獲得。これにより、鈴木優磨がボローニャに移籍する可能性は消滅していた。
その中、新たに昨季のベルギー1部覇者であるクラブ・ブルージュがSTVVに対してオファーを提示したとのこと。移籍金350万ユーロ(4億5000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)という条件であるものとみられ、アンデルレヒトの移籍金400万ユーロ(約5億2000万円)という提示内容よりも高額であるようだ。
なお、鈴木優磨はSTVVのプレシーズントレーニングに参加していたが、自身の去就問題に決着がつくまで公式戦での出場を拒否している。これに対して、ベルント・ホラーバッハ監督は今月8日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第2節のズルテ・ワレヘム戦の試合後、同選手に対する不快感をあらわにしており、問題の早期解決を求めている。
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