
サッカーというスポーツは最後の最後まで試合の行方がわからない。試合が終了する最後の1秒まで集中を保たないと“痛い目”にあうことがある。
今回は、2000年以降の欧州サッカーで最も劇的な4つの土壇場ゴールを振り返りたい。

1. ロッベンのCL決勝ゴール
2012/13CL決勝:バイエルン対ドルトムンド(2-1)
2012/13シーズンのチャンピオンズリーグ決勝戦は、非定型の試合となった。当時のダークホースであったユルゲン・クロップ監督率いるドイツのボルシア・ドルトムンド対ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンの一戦。さながら「ダビデとゴリアテの戦い(旧約聖書に登場する有名なエピソード。少年ダビデ王が巨人ゴリアテに挑み勝利する)」のようだったが、この時の勝者はゴリアテとなった。
後半60分にバイエルンがマリオ・マンジュキッチのゴールで1点リードすると、その8分後にドルトムントがイルカイ・ギュンドアンのゴールで同点に追いつく。
試合残り時間1分のところで、バイエルンのフランク・リベリーがロングボールを収め、エリア手前でヒールパス。これに反応したアリエン・ロッベンがエリア内に侵入し、ドルトムント守備陣のタックルを振り切り、GKローマン・ヴァイデンフェラーとの1対1を制してゴール右に蹴りこむと、バイエルンが勝ち越しに成功した。
ロッベンは2009/10シーズン、2011/12シーズンもCL決勝戦に先発出場をしており、チェルシーとの前シーズンの決勝では延長戦でPKを失敗。ロッベンにとってこの決勝点は、前年の大きなリベンジであり、数年越し初のCL制覇を意味した。

2. 守護神トルドのゴール
2002年10月19日:インテル対ユベントス(1-1)
2002年10月19日に行われたイタリアダービー(インテル対ユベントスの試合)は、イタリアで最も“アンビリーバブル”な1試合として、今もサポーターの記憶に残っているであろう。
最初のゴールは後半88分だった。審判ピエルルイジ・コリーナ氏がユベントスにペナルティキックを与えると、それをアレッサンドロ・デル・ピエロが冷静に沈める。
その直後、インテルがコーナーキックを獲得すると、当時のインテル監督エクトル・ラウル・クーペルの合図で守護神のGKフランチェスコ・トルドもエリア内に入った。右サイドからのコーナーキックに合わせたのは守護神のトルド。ラッキーな形でGKジャンルイジ・ブッフォンが守るユベントスのゴール内に押し込む。イタリアダービーは1-1の同点で終了した。
インテルの監督の判断が的中し、試合終了間際に同点に追いつく試合となった。
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