CL/EL チャンピオンズリーグ

CLで主流の得点の重ね方。セットプレーはもう通用しない?

ロベルト・フィルミーノ 写真提供: Gettyimages

ヨーロッパのクラブシーンにおける最大の国際大会、チャンピオンズリーグ(CL)は、新型コロナウイルスが拡大している中でも止まることなく決勝トーナメントに入った。

今年はどのクラブが優勝するだろうか。それを予測するのはまだ難しいと思われるが、得点を重ねるチームにはある共通点がある。ハイプレスだ。

サッカーの進化によって、ビルドアップやフリーキックなどから生まれるゴールは見られなくなり、走り続けないチームは活躍できないことが多くなった。

具体的には何が変わったのかを紹介する。

アタランタ 写真提供: Gettyimages

ポゼッションより高いプレスが有効

昨今のCLの試合を見ると、ポゼッションフットボールではかつてほど得点につながらないのがわかる。最もゴールの確率が高いサッカースタイルは、リバプール、アタランタ、前シーズンのアヤックスなどが見せている高い位置で相手にプレスをかける戦術だ。

激しいプレーで相手チームが混乱し、ボールを失う。そしてボールを奪った側は相手守備が冷静さを取り戻す前に一瞬でシュートまで持ち込む。これがこのスタイルのポイントだ。

高い位置でプレスをかけるには大事なことが2つ。1つは選手の連動。全員が完璧に指示通りに動かなければ、相手にカウンターのスペースが生まれて逆効果となる。そしてもう1つ重要となるのは「試合の波」を読み取ること。では「試合の波」とは何だろうか。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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