
全クラブが第9節までを終えた明治安田J1百年構想リーグ。関東勢が集うEASTでは、昨季9年ぶりにJ1タイトルを奪還した鹿島アントラーズが現在首位に立っている。冬の補強は最小限に抑えつつ主力の流出も少なくとどめた盤石の王者が、今季もグループを牽引している。
2位にはFC東京が続く。冬の補強でDF橋本健人やDF稲村隼翔といった松橋力蔵監督の教え子をはじめ、昨季ファジアーノ岡山でブレイクしたMF佐藤龍之介が帰還。大きく戦力アップを図り、手ごたえを感じさせる前半戦を過ごしている。
一方、昇格組の水戸ホーリーホックとジェフユナイテッド千葉は苦戦が続く。水戸は直近の鹿島との“茨城ダービー”をPK戦の末に制し勝ち点を二桁に乗せたが、順位は8位。千葉も東京ヴェルディを相手に勝利を収めたが、勝ち点は8にとどまり最下位に沈んでいる。
ここでは、王者が強さを見せるEASTにおいて、前半戦で活躍した選手をベストイレブン形式で紹介する。

GK:早川友基(鹿島アントラーズ)
昨季のJ1でMVPに輝いたGK早川友基。鹿島の9年ぶりの優勝に大きく貢献した守護神は、今季も安定したパフォーマンスで王者のゴールを守っている。
チームの好調も相まって、クリーンシートは東西合わせても最多の5つ。セービング力もますます冴えわたり、第3節の柏レイソル戦ではFW細谷真大のPKをセーブするなど、今季初の連勝にも貢献した。
DF:アレクサンダー・ショルツ(FC東京)
今季の前半戦は、鹿島に次いで2番目に失点数が少ないFC東京。その守備の中心にいるのが、昨夏加入したDFアレクサンダー・ショルツだ。かつて浦和レッズを支えた守備の要は、FC東京でも高いパフォーマンスを発揮している。
冷静な守備と同様、前への意識の高さも売り。ここまでのロングパス総数は、GKを除き2番目に多くなっており、守備だけでなく攻撃への意識の高さもうかがえる。そのパフォーマンスが、首位・鹿島を脅かす鍵を握っていると言っても過言ではない。
DF:植田直通(鹿島アントラーズ)
鹿島の守備陣では、昨季J1のMVPであるGK早川友基や、一昨年にルーキーながら9ゴールを挙げたDF濃野公人など豊富なタレント陣が揃う。その中で、最も守備の安定に寄与しているのがDF植田直通だ。
海外クラブや日本代表での経験から、決して動じることなく、圧倒的なまでの対人能力でゴール前を堅く閉ざす。さらに攻撃では、空中戦の強さを活かしてゴールを奪う能力にも長けており、今季もすでにヘディングで2ゴールを挙げている。

DF:室屋成(FC東京)
FC東京のベテランといえば、真っ先に思い浮かぶのはDF長友佑都だろう。しかし今季、サイドバックとして多くの出番を得て活躍しているのが、昨季5年ぶりにチームへ復帰したDF室屋成だ。
開幕から全試合にスタメン出場を果たしており、ここまで2ゴールを記録。得点源としてチームに貢献し、存在感を発揮している。リーグ3位となる総走行距離が示す通り、攻守にわたって上下動を繰り返し、堅守にも一役買っている。
DF:三浦颯太(川崎フロンターレ)
今冬は多くの新戦力を迎えた川崎フロンターレ。特に守備陣では、GKスベンド・ブローダーセンやDF谷口栄斗など即戦力を複数獲得し、立て直しを図る動きが見られた。
そうした新戦力が多い守備陣にあって、今季も変わらず定位置を確保しているのがDF三浦颯太だ。ここまで9試合すべてに出場し、うち8試合で先発。再構築の途上にある守備陣において、中心的な存在となっている。残念ながらアシストこそまだ記録していないものの、クロス数はリーグ首位。後半戦に向けて、攻撃面でのさらなる貢献にも期待がかかる。
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