
モナコ所属MF南野拓実は現在、左膝前十字靱帯断裂により長期離脱中。わずかながらFIFAワールドカップ北中米大会日本代表に招集される可能性を残しているが、古巣セレッソ大阪の元チームメイトからは、グループステージの出場を度外視してでも「7月の決勝トーナメント要員」という、異例とも言える強烈な招集論が飛び出した。
発言の主は、セレッソ大阪OBで日本代表経験者の柿谷曜一朗氏だ。公式YouTubeチャンネル「柿谷曜一朗ドリームプロジェクト」では、5日に清武弘嗣氏との対談動画が公開。元チームメイトとのトークで、柿谷氏はこう言い切った。「もし7月に間に合うなら招集してほしい。6月は決勝トーナメントに向けて治療させる時期に充てる」
これは単なる身内の温情論ではない。グループステージでの出場を最初から捨て、ノックアウトステージへの「温存」を前提とした招集を森保一監督に求めるという、極めて踏み込んだ提言である。
日本代表はグループFで強豪オランダ、チュニジア、スウェーデンと同居。「死の組」との評価も根強い中、6月のグループステージを回復期間として丸ごと使い、7月の決勝トーナメントで南野を解き放つ。そのシナリオを柿谷氏は公の場で打ち出した。
海外メディア『フットボール・ミーツデータ』によると、日本代表が決勝トーナメント進出の場合、1回戦での対戦相手はブラジル代表の確率が32.7%、モロッコ代表が23.5%、スコットランド代表が18.4%、フランス代表が10.4%。強豪と対戦する可能性が極めて高いだけに、南野を”ジョーカー”として起用するプランも魅力的だ。
清武氏も「まだ噂ではどうなるかみたいな話がある」と含みを持たせており、日本サッカー界でこの問題が現実の議題として浮上していることは明らかだ。
フランスメディア『Get French Football』によれば、モナコのポコニョーリ監督も「シーズン終了後、別の大会に出場できる希望がある」と言及しており、クラブ側が復帰スケジュールをW杯に合わせて逆算している可能性は十分ある。南野が負傷したのは2025年12月21日のフランス国内カップ戦。前十字靱帯断裂からの復帰に通常要する期間を考えれば、7月への間に合いは綱渡りだ。
だが、柿谷氏が最後に付け加えた一言が、この論争の核心を突いている。「W杯ラストの可能性もあるからね、実際年齢的には」。
南野は現在31歳。次のW杯は35歳での挑戦となる。現実的に考えれば、北中米大会が事実上のラストチャンスである。コンディションの回復具合が気になるところだが、森保監督のプランに含まれている可能性がゼロとは言い切れない。
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