Jリーグ 水戸ホーリーホック

11日で退団…水戸移籍パトリック・フェレイラの過去とは?元川崎FWに匹敵する能力も

水戸ホーリーホック 写真:アフロスポーツ

 鹿島アントラーズとの茨城ダービーで、PK戦の末に勝利した水戸ホーリーホック。近日中にブラジル人FWパトリック・フェレイラを獲得する見込みだが、彼のキャリアは輝きと挫折が交錯する、一筋縄ではいかない男の物語だ。

 身長185センチで屈強なフィジカルを武器にする点取り屋。2026シーズンのリオデジャネイロ州選手権では、バングーの一員として10試合出場で6ゴールを挙げ、得点王に輝いた。しかも、そのゴールの中には強豪フラメンゴとの一戦でネットを揺らすという場面も含まれており、「10年会っていなかった人たちからまで祝福の連絡が来た」と本人が語るほど、人生の転機となったゴールだった。

 プレースタイルはFWフッキ(元東京ヴェルディ、川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌)に匹敵するほどの力強さ。かつてプレーしたホンジュラスでは、その規格外のパワーゆえに「カリブの超人ハルク」と称されたこともある。

 だが、華やかな側面だけで語れるほどシンプルな選手ではない。韓国やベトナムでもプレーしたものの、目立った実績は残せず。ベトナムでは加入からわずか11日で契約解除という屈辱的な経験も持つ。リオデジャネイロ州選手権での復活劇は、そうした挫折の連続を乗り越えた末の結果であり、その意味でこの男の「本当の価値」はまだ誰も測れていない。

 水戸はJ1百年構想リーグ9試合を終えて、チーム全体の得点数が9と攻撃陣の底上げが課題。パトリックの獲得は2026/27シーズンのJ1残留も見越しての補強とみられるが、J1トップクラスのセンターバックに対峙できるほどの能力の持ち主であることは間違いなさそうだ。