
リーズ・ユナイテッド所属MF田中碧は、FIFAワールドカップ北中米大会で日本代表メンバー入りの可能性があるが、現所属クラブでは出場機会が限定。以前から今夏移籍の可能性、ブンデスリーガ所属クラブからの関心が報じられているが、ここに来て”消極残留”の可能性が浮上している。
英メディア『MOTリーズニュース』は4日、田中とMFショーン・ロングスタッフのスタッツを分析。田中の去就をめぐる構図がより鮮明になったが、リーグ戦残り7試合で突きつけられた現実は、本人にとって決して甘いものではない。
同選手は昨季イングランド2部優勝に貢献したにもかかわらず、今季のリーグ戦先発はわずか7試合。記事では「彼はリーズのプレミアリーグ昇格で損失を被った選手」と紹介されているが、ライバルのロングスタッフでさえスタメン出場は10試合。海外サイト『Sofascore』のデータが示す数値の差は無視できない水準に達している。
パス成功率はロングスタッフ85%に対し田中84%。地上でのデュエル勝率は55%対43.1%、1試合平均タックル成功数は2.2対0.8と、プレミアリーグのフィジカル基準において田中が明確な後れをとっている。決定機の演出回数に至っては6対1。しかもロングスタッフは田中より182分多く出場しながら、出場試合数は4試合少ない。数字だけを見れば、田中の立場は苦しい。
だが、この問題の本質はスタッツの優劣にとどまらない。リーズは中盤でイーサン・アンパドゥとアントン・スタッハという強力な選手を擁しており、田中もロングスタッフもレギュラー争いの土俵にすら上がれていない。クラブも2026年夏の人員整理で、田中の放出を視野に入れている。
問題は、皮肉な逆転劇がそこに潜んでいることだ。『MOTリーズニュース』はリーズが2部へ降格した場合のシナリオについて、こう伝えている。
「ロングスタッフが残留への意欲を持つとは限らない。一方の田中は、2024年夏にリーズへ加入した際と同じ2部リーグでのプレーに抵抗は少なく、そのレベルでトップクラスの選手であることも証明している。2部降格の場合、田中がリーズでのキャリアを再び取り戻す可能性もある」
つまり、リーズがプレミアリーグ残留を果たせば田中は放出され、降格すれば田中に居場所が戻ってくるという、本来あるべき姿とは真逆の構図が成立する。
W杯北中米大会がおよそ2カ月後に控えているだけに、田中にとって出場機会の確保は死活問題だ。森保監督がメンバー選考に当たってベースにするのは所属クラブでの稼働率。3月の国際親善試合(対イングランド代表、スコットランド代表)では招集されたが、プレータイムが増えないとなると、MF守田英正(スポルティングCP)のパフォーマンスや状況次第では落選となる可能性もある。
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