Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

J2札幌は“円安”で逸材逃す!?柏レイソルMFの元同僚ペドロ・ゴメスがバレンシア移籍合意

北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

 ポルトガル人DFペドロ・ゴメスは、北海道コンサドーレ札幌の沖縄キャンプに参加していたが、加入の可能性は消滅。フリーのままであるが、Jリーグ挑戦から一転してラ・リーガ参戦。バレンシアへの移籍が決定的だという。

 バレンシア移籍の可能性は、海外メディア『SVフットボール』が1月19日に報じていたが、『Tribuna Deportiva』は22日に「ペドロ・ゴメスのメスタージャ(バレンシアBチーム)加入が合意に達し、あとは契約に署名するのみとなっている」とリポート。一方、札幌が同選手の獲得を見送った理由の一つとして、円安があると見られるが、今後のパフォーマンス次第ではラ・リーガの舞台でプレーする可能性もあるだけに、逸材を逃したかもしれない。

 現在22歳のゴメスは、身長185センチで右利きのセンターバック。スポルティングCPの下部組織出身であり、ポルトガル1部ボアヴィスタ在籍時にはMF渡井理己(現柏レイソル)とチームメイト。2024/25シーズンはポルトガル1部リーグ戦18試合にスタメン出場したが、シーズン後半戦に出場機会を失い、契約満了により退団している。

 ボアヴィスタ退団後の2025年夏、アゼルバイジャン1部カパズと2年契約を締結したゴメスだが、10月時点で構想外に。海外メディア『Sport24』が「指揮官はトレーニングにおける彼のパフォーマンスに不満を抱き、構想外を通告。出場機会を与えなかった」と伝えると、12月に契約解除により退団していた。

 札幌がゴメスの獲得を見送った背景には、円安というクラブ努力だけでは抗えない現実があった。結果論ではあるが、ラ・リーガへの扉が開かれようとしている今、この判断が「逸材流出」と語られる可能性も否定できない。

 財政事情と競技的判断の狭間で揺れるJクラブの補強戦略は、今後ますます難しさを増していく。ゴメスが欧州の舞台でどこまで登り詰めるのか、その行方はJリーグの立ち位置を映す鏡ともなり得るのである。