
日本代表DF安藤智哉は1月1日までにアビスパ福岡からザンクトパウリへの完全移籍が正式決定。ブンデスリーガの舞台でMF藤田譲瑠チマとの共闘が期待される一方、福岡の移籍金収入に注目が集まっている。
ドイツ『ハンブルガー・アベントブラット』は2025年12月28日時点で、「ザンクトパウリは安藤の獲得において、金銭面での賢明な動きを見せた」とリポート。移籍金について「彼と福岡の契約は2026年2月1日に満了を迎える」とした上で、「無償または非常に少額の移籍金で取引が成立する」と伝えていた。
一方、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』は、同選手の市場価値を100万ユーロ(約1億8,200万円)と見積もっている。それだけに、『ハンブルガー・アベントブラット』の報道内容が事実だとすれば、福岡は市場価値を大幅に下回る金額での放出を余儀なくされた格好だ。
現在26歳の安藤は、身長191センチのセンターバック。2021年に愛知学院大学からFC今治へ加入すると、2023年に今治から大分トリニータへ、2025年に大分から福岡へ移籍。2025シーズンはJ1リーグ戦36試合の出場で4ゴールを挙げているが、2025年7月のE-1選手権で日本代表デビュー。11月の国際親善試合ガーナ戦でもプレーするなど、FIFAワールドカップ北中米大会の代表メンバー入りが期待されている。
なお『トランスファーマルクト』によると、安藤のザンクトパウリ移籍で移籍金が発生した場合、古巣のFC今治には連帯貢献金として移籍金の0.5%が支払われるという。
安藤のザンクトパウリ移籍は、日本人選手が欧州主要リーグへ挑戦するという点では前向きなニュースである一方、Jリーグクラブの経営や契約管理の在り方に課題を突き付ける事例でもある。選手価値が国際的に評価されながら、契約満了のタイミングによって適正な対価を得られない状況は、クラブにとって大きな機会損失だ。
欧州クラブの合理性が際立つ中、日本側が持続的に競争力を高めていくためには、早期の契約更新や移籍戦略の明確化が不可欠である。安藤の成功が日本サッカー全体の評価向上につながるためにも、個人の挑戦とクラブ経営の両立が今後一層求められそうだ。
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