
日本代表はFIFAワールドカップ北中米大会グループステージでオランダ代表、チュニジア代表、欧州予選プレーオフBの勝者(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニアのいずれか)との対戦する。MF南野拓実(ASモナコ)ら一部選手を怪我により欠くとみられるが、元日本代表MF乾貴士がグループステージの感想や現在の代表チームの特徴について私見を披露。同選手は約満了により今季限りで清水エスパルスを退団したが、ヴィッセル神戸への移籍が取りざたされている。
乾は先日、MF本田圭佑(無所属)の公認で、人気サッカー系YouTuberのマキヒカ氏らとサッカー談義。その時の様子は、マキヒカ氏のYouTubeチャンネル『ChannelMAKIHIKA』で12月24日に公開されているが、乾はグループステージの組み合わせについてこう語っている。
「他のグループと比べたら、意外と日本のグループきつくない?厳しい方かなと思ってしまう。ただ、今の日本代表は強いけど、本番にならないと正直分からないから、何とも言えない」
また、乾やMF本田圭佑(無所属)、MF香川真司(現セレッソ大阪)らが活躍していた代表と、現在の森保ジャパンの比較に話題が及ぶと、「ブラジルに勝つのは相当すごい。俺らはブラジルに勝ったことない」と前置きした上で、こうコメントしている。
「もちろんホームゲームだったとか、今はブラジルがあまり良くない時期とかあるけど、そこに勝てるってすごい。(今の代表は、)誰が出ても(クオリティーが高い)、選手層の厚さが凄いと思う。ベンチの選手も海外組、途中出場した選手も仕事をする。そういうのが増えたから。ロシアW杯では、それを圭佑くんがやってくれた。今だと若手やベテランもやっているから、全部が良いバランスでできている」
乾の発言から浮かび上がるのは、現在の日本代表が確実に力をつけている一方で、W杯という舞台が持つ特別な難しさである。選手層の厚さや海外組の増加、若手とベテランの融合といった要素は、日本代表の大きな武器であることは間違いない。しかし、本大会では戦術や個の能力だけでなく、一瞬の判断や流れ、精神的な強さが結果を大きく左右する。
過去の経験を知る元代表選手だからこそ語れる慎重な見方は、日本代表への期待と同時に戒めでもある。今大会で日本が真価を示すには、積み上げてきた総合力を本番で発揮できるかどうかにかかっているのである。
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