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浦和MF安部裕葵の二の舞?川崎MF大関友翔にバルセロナ移籍反対論「良い移籍先は…」

大関友翔 写真:Getty Images

 川崎フロンターレ所属MF大関友翔は現在、U20日本代表の一員としてFIFA U20ワールドカップに参戦。バルセロナからの関心が報じられているが、かつて鹿島アントラーズからバルセロナへ移籍したMF安部裕葵(現浦和レッズ)が怪我に泣かされただけに、反対論が噴出。一部の海外メディアは、ドイツ2部やオランダ1部NECナイメヘン移籍を推奨している。

 バルセロナの下部組織では、過去にMF久保建英(現レアル・ソシエダ)や安部がプレー。久保は一度日本へ戻った後、再びスペインへ渡った。一方の安部は、2019年7月に鹿島からバルセロナへ完全移籍。加入当初はBチームで出場機会を得ていたが、2020年2月以降は右ハムストリング筋断裂など大怪我で苦しみ、公式戦ほぼ全試合でベンチ外に。結局、2022/23シーズン限りで契約満了となり、不本意な形で海外挑戦を終えている。

 オランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストであり、日本サッカーに精通しているヘラルド氏は、大関のバルセロナ移籍に反対している模様。「選手本人や周囲の人々が、スペインへの移籍が彼のキャリアにおいて誤った選択であると理解していることが望ましい。より良い移籍先はオランダ1部、ドイツ2部だ」と指摘している。

 そのヘラルド氏は、8月末の時点で「NECナイメヘンで佐野航大の後継者になり得る日本人MF」「彼は理想的な後釜であり、私のリストでは最上位候補。ダイナミックであり、ここ数年でかなり成長した」と報じていたが、バルセロナ移籍報道後にも「大関はナイメヘンで佐野航大の理想的な後継者になる可能性がある」と伝えている。

 「日本人選手により多くの欧州クラブが注目している時代において、選手の周囲にはこの状況を利用しようとする人々がたくさんいる。選手本人はそのことを認識しておく必要がある」と警鐘を鳴らしたヘラルド氏。安部がバルセロナで成功を収められなかっただけに、大関も同クラブへ移籍となればトップチームで出場機会を得られず、スペインのプレースタイルにはまらない可能性が考えられる。