
ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに所属するMFヨシュア・キミッヒが、クラブとの契約を2028/29シーズン終了まで延長したことが3月13日に発表された。キミッヒは30歳となり、海外のビッグクラブへ移籍する選択肢もあった中で残留を決断。バイエルンの公式インタビューでのキミッヒのコメントから、3つの大きな決断の要因が挙げられる。
まずは、キャプテンとしての役割だ。バイエルンの経営陣や指導陣はキミッヒのリーダーシップを高く評価し、長年にわたりキャプテン候補として育成してきた。そして今回の契約交渉で、キャプテン就任が話題に上ったようだ。キミッヒはバイエルンの公式インタビューで「契約を延長する決め手となった理由はたくさんある。キャプテンの件?そう、それも要因の1つだったと思う」と語っている。
次に、クラブの信頼とチームメイトからの敬意が大きな要素となった。キミッヒは「自分のチーム内での役割が決断において非常に大きな影響を与えた」と述べており、監督からの信頼やクラブのサポートを実感していることを強調。さらに、チームメイトからのリスペクトを感じながら若手選手を牽引することに喜びを見出しており、「楽しくやれている」と述べている。
最後に、バイエルンの立て直しの速さも契約延長を後押しした。クラブは2023/24シーズン12年ぶりに無冠となり、トーマス・トゥヘル監督(現イングランド代表)がわずか1年(2023-2024)で解任された。その後、新たにヴァンサン・コンパニ監督が就任したが、トップクラブでの指導経験がほとんどない未知数の存在だった。さらに、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝がミュンヘンで開催(現地5月31日)されることによるプレッシャーもあった。
しかし、3月に入るとバイエルンはCL準々決勝進出を果たし、主力選手の契約延長も次々と決定。ブンデスリーガでは2位に8ポイント差をつけて首位を快走し、短期間でクラブの混乱が収束した。キミッヒは「悪いシーズン(2023/24)の後、クラブがどう立て直すのかを見るのは重要だった。でも、驚くほど早くポジティブな方向に進んだ」とコメントしている。
キミッヒの契約延長は、クラブにとっても選手にとっても大きな決断だったことがわかる。今後のバイエルンでの一層の活躍に期待が高まる。
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