Jリーグ 名古屋グランパス

名古屋、長谷川監督の会見コメントがサポーターの不満を煽る

長谷川健太監督 写真:Getty Images

 J1リーグ第6節で、名古屋グランパスは3月15日に東京ヴェルディに1-2で敗れ、開幕からの未勝利が続いた。この結果を受けて出された試合後の長谷川健太監督の会見コメントが、サポーターの不満をさらに煽る形となったようだ。

 前半は「ほぼパーフェクトな試合ができた」と振り返った長谷川監督は、ハーフタイムには追加点を奪う意識を持つよう選手に指示したと語った。しかし後半、東京Vがワンタッチで背後を狙う形にシフトすると、名古屋はセカンドボールを拾えず、セットプレーから逆転を許した。長谷川監督は「取られた後にしゅんとしてしまった」と選手たちのメンタル面に課題があったことを示唆し、「こういう苦しい時期にどう前向きに戦うかが重要」と語った。

 しかし、こうした発言はサポーターの共感を得られなかった。「言い訳は要らないから勝利を見せてくれ」「もう勘弁してほしい」といった厳しい意見がSNS上には並び、「責任を感じているなら辞任するしかない」との声も挙がっている。昨2024シーズン終盤からリーグ戦12試合未勝利という状況に、サポーターの忍耐は限界に達しつつあるのかもしれない。

 また、長谷川監督は「GKシュミット・ダニエルが戻ってくることが若干の光」と発言。しかし、これにも「キーパーが活躍する時点で良い試合ではない」「結局のところ具体的な改善策が見えない」といった否定的な意見が目立った。

 3月20日に開幕するYBCルヴァンカップによる一時的なリーグ戦の中断があるとはいえ、名古屋が状況を打開するためには、早急な改善が求められる。長谷川監督が語る「トレーニングでの修正」が次節3月29日の対横浜FC戦の勝利につながるのか、それともさらに状況が悪化するのか。サポーターの不満を払拭するには、勝利を届けるしかない。