Jリーグ ヴァンフォーレ甲府

ヴァンフォーレ甲府の監督解任基準は勝率30%以下?

大塚真司監督 写真:Getty Images

 J2ヴァンフォーレ甲府の監督交代に関して、過去の指揮官の成績比較と勝率がSNS上で話題になっている。近年の甲府のJ2での監督成績を見てみると、勝率30%を下回ったタイミングで解任される傾向があるようだ。

 吉田達磨監督(現大田ハナシチズンコーチ)は、2017シーズンに当時J1の甲府に就任したが、34試合で7勝11分け16敗(勝率20.6%)という成績に終わりJ2に降格。翌2018シーズンには1年でのJ1昇格を目指し続投したが、J2で第11節までに2勝5分4敗(18.1%)という成績に終わりシーズン途中で解任。2022シーズンには再びクラブの指揮を執ったがJ2で11勝15分16敗(26.1%)でシーズン終了後に退任した。

 篠田善之監督(南通支雲足球倶楽部)は2023シーズンは18勝10分14敗(42.9%)だったが、2024シーズンに6勝7分9敗(27.2%)と低迷し、シーズン途中に解任された。

 その後を継いだのが、現在クラブの指揮をとる大塚真司監督だ。大塚監督は2024シーズンは6勝2分8敗(37.5%)だったが、2025シーズンは第4節まで1勝1分2敗(25%)となり、今後の去就が注目されている。

 一方、解任されずに続投した監督を見ると、伊藤彰監督(ツエーゲン金沢)は2019シーズンは20勝11分11敗(47.6%)、2020シーズンは16勝17分9敗(38%)、2021シーズンは23勝11分8敗(54.8%)と安定した成績を残していた。

 また、SNS上では「明らかに勝率が低すぎるのは問題だが、それよりも内容が問題だと思う」という意見も寄せられている。

 甲府は1999年にJリーグへ加盟し、J1とJ2の舞台で昇降格を繰り返しながら戦い続けている。2022シーズンには天皇杯で優勝し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場。ホームスタジアムは山梨中銀スタジアムで、熱心なサポーターに支えられている。