
3月2日に開催された明治安田J1リーグ第4節浦和レッズ対柏レイソル(埼玉スタジアム2002/0-2)で、主審を務めたベルギー人レフェリーのネイサン・フェルボーメン氏のレフェリングに対し、SNSを通じて称賛の声が上がっている。
今2025シーズンからJリーグは、アクチュアルプレーイングタイム(APT=実際のプレー時間)増加を目的にファウル基準が大幅に緩和され、ファウルを取るべきプレーも流される場面が続出。シーズン開幕直前の2月10日に、野々村芳和チェアマンから方針転換が示されいきなり実行に移されたことで、ファウルを取るべき場面まで流され、監督や選手からは多くの苦言が発せられている。
そんな中で来日した外国人レフェリーは、例年以上に重要なタスクを託されている。野々村チェアマン曰くの「世界基準」とは何かを示さなければならないからだ。

スキッベ監督の激怒会見
今季からのファウル基準大幅緩和に関して、特にサンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督は、3月2日のJ1第4節横浜FC戦(エディオンピースウイング広島/1-0)の試合後、清水勇人主審をやり玉に挙げ猛批判した。
MFトルガイ・アルスランが負傷させられ、FW中村草太への手を使ったドリブル阻止に対しても警告を出さなかったことに対し「日本のサッカーは間違った方向に進んでいる」、最後には「クソだ」と吐き捨て、会見を2分弱で打ち切った。
あまりにもサンプルが少なく参考にはならないかもしれないが、今季のAPT平均は昨季までの数字をわずかながら上回っているという。しかし、それは取るべきファウルを取らず、選手の負傷と引き換えにした数字だ。
そして、スキッベ監督の激怒会見をきっかけに、ファウル基準変更の見直しを求める署名活動も始まっているようだ。ストレスを感じているのは選手や監督だけではないことが伺える。
来日中の外国人レフェリー
レフェリーの国際移籍制度はないが、JFA(日本サッカー協会)とJリーグは2008年から海外のサッカー協会と「審判交流プログラム」を提携し、各国との国際交流と国際経験の機会を作る試みを行っている。
今2025シーズンはフェルボーメン氏以外にも、イングランド人のエリオット・ベル氏、ハリソン・ブレア氏、さらに女性レフェリーのメリッサ・バーギン氏が来日中。フェルボーメン氏は3月17日まで、他の3人は3月21日まで、J1・J2・J3・ルヴァン杯1回戦・WEリーグで主審を務めることになっている。
その後もポーランドとサウジアラビアから3人、ドイツから2人、イングランド、エルサルバドル、カタールからそれぞれ1人のレフェリーが来日予定となっており、JリーグとWEリーグで笛を吹く予定だ。
また、「交流」を謳っていることから当然、日本人レフェリーも海外に派遣される。昨年は16人のレフェリーと3人の審判インストラクターが8か国に派遣された。
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