11月19日、大学サッカー界に激震をもたらす事件が発覚した。FW永井謙佑(名古屋グランパス)やDF木本恭生(FC東京)など数多くのJリーガーを輩出する名門の福岡大学が、前代未聞のミスで全日本大学サッカー選手権大会への出場が取り止めとなり、欠場することとなった。
福岡大サッカー部は19日に公式ホームページに下記の投稿をし、経緯の説明している。
「福岡⼤学サッカー部は今季の『第39回九州⼤学サッカーリーグ1部』において、第21節終了時点で優勝(リーグ3年連続、通算21回⽬)を決定していました。本来であれば『第73回全⽇本⼤学サッカー選⼿権⼤会』(選⼿権⼤会)に出場するところですが、同⼤会の開催要項に規定された参加資格を満たすことができず、出場できないこととなりました」
「部が送付した選⼿権⼤会への参加申込書類の⼀部が⼤会要項に定める期限内に届かなかったため、全⽇本⼤学サッカー連盟理事会は⼤会要項に基づき、本学サッカー部が⼤会参加資格を得られないことについて最終確認されました(令和6年11⽉12⽇に通知を受領)。その結果、選⼿権⼤会への出場が叶わない状況となりました」
大会出場に必要な書類の提出が遅れたことが、欠場の原因となったようだ。なお、関係者によると、この問題で現在内部はかなりバタバタしているというが「できる限りのことをする」とのこと。
また、今回の問題を受け、九州の名門大学は下記のように謝罪している。
「この間努⼒を重ねて九州⼤学リーグ戦を勝ち抜きながら、⼿続き上のミスから⽬前でチャンスを奪われてしまった部員の無念、特に4年⽣の選⼿・ご⽗⺟の⼼情を思うと、私ども指導監督にあたる者としてその責任を果たせず痛恨の極みです。我々の監督責任については弁明の余地はなく、ただただ関係者の皆様に⼼よりお詫びを申し上げる次第です。今後、このようなミスが決して起こらぬよう、競技実績に劣らないチーム・マネージメント体制の再構築に努⼒いたす所存です。今後とも厳しいご意⾒も含めチームへのご⽀援・ご協⼒を賜りますよう⼼よりお願い申し上げます」
福岡大学の欠場を受け、鹿屋体育大学が九州第2代表として出場するようだ。ミスは誰にでも起こりえるが、4年生は大学生活最後の大会となるだけに、納得のいかない部員も多いだろう。
なお、大学NO.1を決める選手権大会は今年からレギュレーションが変更され、出場チーム数は昨年の24から4枠増加の28となる。20チームで予選ラウンドを行い、同ラウンドの勝者10チームとシード8チームが決勝ラウンドに、敗者10チームは強化ラウンドへと進む。そのため、勝敗に関係なく決勝ラウンドへ参加するチームと同じ試合数をこなすことができる。これは、トーナメント戦による試合数の差を無くすことで強化を図ることが目的とのこと。試合は北海道を除いた8地域(九州から東北まで)での分散開催となる。
決勝は12月28日に栃木県グリーンスタジアムで行われ、大学日本一が決定する。
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