
プレミアリーグのクリスタル・パレスは現地10月30日のリーグカップ(カラバオカップ)で、同クラブ所属の日本代表MF鎌田大地の得点で、アストン・ヴィラに2-1の勝利を収めた。準々決勝進出を決めたパレスは、強豪アーセナルと対戦する。
鎌田にとってはチーム加入以来ようやく手応えを感じる瞬間となった訳だが、その舞台裏にはチームメイトであるFWジャン=フィリップ・マテタの興味深い行動もあった。この試合途中出場ながらも見事なゴールを決めた鎌田は、ゴール後にマテタに腕を掴まれ、ファンの前で手を掲げるという振る舞いを促された。
鎌田はイングランドサッカーの激しいプレースタイルに苦戦し、自信を失っていると自らのInstagramで語っている。再会したパレスのオリバー・グラスナー監督の下での期待が大きいだけに、パフォーマンスの低調さに悩んでいたようだ。
このマテタの行動には鎌田がチーム内で人気が高いこと、そしてチームメイトたちが彼にもっと自身を持ってほしいと願っていることを象徴していると報道された。
ゴール後にほぼ全てのチームメイトが駆け寄って鎌田を祝福していた様子も印象的で、苦しいシーズンスタートの中で信頼を集めていることが伺える。鎌田がヴィラという強豪相手に得点を挙げたことで、自身がこのレベルにふさわしい存在であることを実感するきっかけとなることをチームは期待しているようだ。
一方、この試合では鎌田の弱点も露わになった。鎌田は中央のMFとして起用されると、チームメイトのMFアダム・ウォートンの負傷交代後にボールを失い、相手に同点ゴールを許すきっかけを与えてしまった。
しかし、オフェンシブなMFとして起用された際には、相手DFを追い詰めるエネルギッシュなプレーを見せたと同時に見事なゴールも決めており、パレスの地元メディアは鎌田には攻撃的な選手としての役割を与えるのが相応しいと評価している。
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