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小久保玲央ブライアンは招集すべき?森保監督の日本代表GK選考基準とは

小久保玲央ブライアン 写真:Getty Images

 10月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、サウジアラビア代表やオーストラリア代表と対戦する日本代表。GK鈴木彩艶(パルマ)の招集がほぼ確実とみられる一方、パリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV:STVV)のA代表初招集を望む声も。Jリーガーと親交のあるスポーツ関係者は、森保一監督がGKに求める要素について私見を述べている。

 日本は9月開催の最終予選で、中国を7-0で下したほか、バーレーンにも5-0と大勝。2試合いずれも鈴木がフル出場したが、攻撃陣が相手を圧倒したこともあり出番はほぼ無し。ベンチにはGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)とGK谷晃生(町田ゼルビア)が座っていた。

 一方、小久保は大岩ジャパンの正守護神として活躍。2024年4,5月のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選や7,8月のパリ五輪本大会で好セーブを連発するなど、安定感抜群のパフォーマンスによりファンからの支持を得ている。

 日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏をはじめ、一部識者からも小久保のA代表デビューを求める声が挙がっていたが、9月の最終予選では招集されず。パリ五輪開幕前にポルトガル1部ベンフィカからSTVVへ完全移籍していただけに、STVVでのプレーに集中する環境を作るという意図があったと考えられる。

 GKのメンバー選考には、元アメリカンフットボール選手の河口正史氏も関心を寄せていた。GK権田修一(清水エスパルス)やGK高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)など、サッカー選手のトレーニングをサポートしている河口氏は、2024年3月に高丘のプレー動画をXにアップした上で、以下のように綴っていた。

 「MLSバンクーバーでプレーする高丘陽平選手、、動き出しが随分スムーズになったなぁと思ってたらやはり姿勢が素晴らしい、、でもまだまだ、代表に呼ばれてないから、、」「森保さんは小さいGKは呼ばないらしいが、、それも越えるしかない、呼んで貰えるまで進化するしかない、、」

 身長の比較では、鈴木が190cm、大迫が188cm、谷が190cmであるが、小久保も193cm。リーチの長さを活かしたセービングやハイボールの処理に定評があるだけに、森保監督の求めるGK像に当てはまると考えられる。鈴木とともに、パリ世代屈指のタレントとして評価されているだけに、多くのファンが小久保の早期デビューを待ち望んでいる。