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モーベルグ、浦和時代にうつ病…スコルジャ監督のもとで「パニック障害に」

ダヴィド・モーベルグ 写真:Getty Images

 IFKノルシェーピン所属の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグが、浦和レッズ在籍時にうつ病を患っていたことを告白。マチェイ・スコルジャ監督時代に症状が深刻化したという。

 現在30歳のモーベルグは、2018年12月から3年間にわたりチェコ1部ACスパルタ・プラハに在籍した後、2022年から浦和でプレー。来日1年目はリーグ戦20試合の出場で8ゴールを挙げたが、リカルド・ロドリゲスからスコルジャへの監督交代で迎えた2023シーズンに出場機会が減少。リーグ戦で9試合の出場にとどまり、AFCチャンピオンズリーグ決勝ではベンチ外。2023シーズン途中にギリシャ1部アリス・テッサロニキへ期限付き移籍していた。

 ただテッサロニキでも、2023年12月に構想外報道が飛び交うと、翌年1月にIFKヨーテボリ復帰の可能性が取りざたされたものの破談。シーズン後半戦に公式戦全試合でメンバー外と厳しい立場に置かれた後、2024年7月にIFKノルシェーピンへ復帰している。

 浦和、テッサロニキで難しい時間を過ごしたモーベルグだが、9月11日にポッドキャスト番組『Studio Peking』で「ここ1年半はかなり大変だったよ。うつ病を患い、精神的に落ち込んでいた」と告白。メンタル面の不調について「プラハにいた時から感じていたことだけど、僕自身プレーできなくなるかもしれないから、言いたくなかったんだ。まだタブーであるように感じている」と語っている。

 また同番組によると、うつの症状は浦和時代に最も深刻になったとのこと。スコルジャ監督から公式戦のメンバーから外された時にパニック障害を発症。テッサロニキへの移籍後も気分は落ち込んだままだったというが、古巣復帰で改善が見られたという。

 うつ病を告白した理由に、「同じような悩みを抱えている人々が、勇気を出して自分の気持ちを他人に打ち明けられるようにしたい」と語ったモーベルグ。母国スウェーデンでの再起を願う浦和サポーターは多いはずだ。