Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM塩貝健人はナイメヘン移籍へ。若手の海外志向に日本代表OB「話にならない」

横浜F・マリノスの旗 写真:Getty Images

 慶応大学2年のU19日本代表FW塩貝健人は、横浜F・マリノスの特別指定選手だったが、日本代表FW小川航基やMF佐野航大ら擁するオランダ1部NECナイメヘンへの移籍が決定的と一部で報じられている。こうした若手選手の海外志向に対しては、日本代表OBの内田篤人氏が厳しいコメントを残している。

 現在19歳の塩貝は、横浜FCの下部組織や国学院久我山高校を経て、慶応大学へ進学。大学1年時から関東大学サッカーリーグ3部で得点王に輝くなど実績を積み重ねると、2024年1月に横浜FMへ加入。特別指定選手として登録され、4月10日のガンバ大阪戦でデビューするなど、Jリーグでの活躍が期待されていたが、8月26日までに横浜FMと契約解除したという。

 塩貝に限らず、学生選手の海外挑戦は直近数年間で急増。U23日本代表FW福田師王(ボルシアMG)をはじめJリーグクラブでプレーすることなく、欧州へ挑戦するケースも相次いでいるが、内田氏は若手選手の姿勢に疑問を抱いているという。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で8月8日配信開始の「内田篤人のフットボールタイム」では、10代でガンバ大阪から海外挑戦を果たした日本代表FW中村敬斗(スタッド・ランス)と内田氏が対談。ランス移籍に至るまでの過程を聞いた内田氏は、以下のように私見を述べている。

 「若い選手とかが、『海外に行きたいんですよね、篤人さん』って言ってくる。行けばって思う。どこでもいいじゃん。ドイツ1部がいいんだか、どこかの1部がいいんだか知らないけど、マーケットに乗らないと話にならないんだから。どこでもいいから行けばと思う」

 日本代表のロールモデルコーチとして、若手選手の指導に当たっている内田氏。ドイツの名門シャルケで厳しい競争を目の当たりにしただけに、将来有望な選手の考えに違和感を覚えているかもしれない。