
3バックへの適応
高木が投入された時間帯の千葉は3バックにシステムを変更しており、結果的にはそれが岡山相手に上手くいっていた。ただし、そのフォーメーションが千葉の本来の形ではないことは確かで、今のところ選手たちも本領を発揮できているようには見えない。これについて、高木に感触を訊いた。
「やりやすいかどうかを確かめる時間もなかったのでなんとも言えない。でも、自分はシャドーの経験もあるので、その経験を活かせれば適応できると思います。ただ、練習で普段やっているポジションとは違うので、ぶっつけ本番でやる難しさもある。それでも岡山戦みたいなオープンな状況であれば、より中央の位置にいられるチャンスも増えるので、結果的に得点も狙いやすくなると思います」
「相手のフォーメーションと対峙して、自分たちの用意したものでうまくいかない場合はフォーメーションを変えざるを得ないこともあります。(3バック時の)守備時には、目の前の相手につけばいいということがハッキリしているので、ボールを奪った後に自分たちの形に戻ればいいとも思っています。あまり頭を使うような大変なことではない。ただし、やっぱり質の部分で負けてはいけない。岡山戦のような展開のときこそ今日やった対人の練習が大事になってくる」と、新しいフォーメーションにも適応しつつ、自分たちの根幹であるハードワークを怠るべきではないと語った。
「チームとしてもここ数試合で、試合中にあの形(3バック)をやる可能性があることを認識できています。たとえどんな形であっても、目の前の相手に負けなければいいのかなと思います」

スタメン奪取に向けて
千葉の左サイドハーフは現在、入れ替えの激しいポジションの一つとなっている。スタメン奪取に向けて何が必要か高木に尋ねると「結果なんじゃないかな。分かりやすいのはそこにある。単純な話、点を取ったやつが使われる」と、シンプルな回答が返ってきた。
千葉は8月17日(土)にホームのフクダ電子アリーナで行われる第27節で、いわきFC(現7位)と対戦する。いわきは一つ上の順位ではあるが、勝点の差はわずか3ポイント。これ以上の差を広げないためにも必ず勝利したい一戦だ。
高木のコンディションは良好。たとえどんなフォーメーションだろうと出場のチャンスがあれば、限られた時間の中でも結果を残したいところだ。
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